人間の脳に「精神的なタイムトラベル」を可能にする仕組みが存在する

科学者たちは、「記憶を時系列に整理する」という脳の不思議な能力を解明してきた。

過去の経験を思い出すとき、通常は一度にすべてを思い出すのではなく、出来事が起こった順に思い出す。つまり、自分の経験を記録したレコードを再生するような形で思い出しているのだ。

しかし、フランス国立科学研究センターの神経科学者レイラ・レディ氏を中心とする専門家チームは、脳のどの部分が記憶を再生する機能を担っているのかを解明することに成功した。

研究チームは、患者が過去の出来事を思い出している間の脳の状態をモニターすることで、「人間の記憶を司る海馬で時間がしっかりと表現されていることを示唆する証拠」を発見したという。




「海馬は、出来事の時間的順序を判断するのに重要な役割を果たしています。海馬が損傷すると、時間的順序に関する記憶(例えば、項目のリストの順序を思い出すことなど)に障害が生じます」とレディ氏は語る。

この海馬にある「時間細胞」を研究することで、人間が過去の出来事をどのように思い出すのかを知ることができるだけでなく、記憶に影響を与える健康状態の改善にもつながると考えられるという。

「今回確認された海馬の動きを見ると、外界で起こっていることに左右されない、内在する時間の流れが存在していることが示されています。脳内で時間情報がどのように表現されているかを理解することは、記憶の障害を軽減するための介入や治療法を設計する上で重要です」とレディ氏は述べている。

(田中尚 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

画像 ウィキペディアより

 

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