【マレーシア発】州が観光名所として『お化け屋敷』を採用

町おこしの一種に、クリプトツーリズムやダークツーリズムというものがある。

その地域に残る伝説や未確認生物、妖怪などを観光の目玉として取り込んで観光の目玉としてアピールするものはクリプトツーリズムと呼ばれ、欧米を中心に人気を博している。また、心霊スポット等を目玉にする際はダークツーリズムと呼ばれることもある。

先日、マレーシアのある州の政府関係者が、地域にある幽霊屋敷と称される家を広報・宣伝することで、観光客を呼び込むダークツーリズムの計画を打ち出し、注目を集めた。

地元メディアの報道によると、今回の構想を打ち出したのはサバ州の観光・文化・環境大臣のJafry Ariffin氏。観光の目玉とされたのはマレーシアが英国の植民地であった頃に建てられ、その後博物館となっている「アグネス・キース・ハウス」と呼ばれる歴史的邸宅だ。

この屋敷はアメリカの作家であるアグネス・キースさんによる自叙伝で紹介され、幽霊屋敷として有名になった。彼女は著書の中でマレーシアでの生活を綴りつつ、毎日のように屋敷で女性の亡霊を目撃するなど、家の中で起こった奇妙な出来事を記していた。彼女の後にこの邸宅に住んだ人たちからも、物が勝手に動いたり、幽霊を見たりといった超常現象が報告されていたという。




「アグネス・キース・ハウス」のアシスタント・キュレーターのサフィナ・ユソップさんは「外国人観光客が、この家に入った途端に不気味な感じがしたと言っていたので、このアイデアを思いついたのです」と説明する。

窓から誰かを見たという人もいれば、家の屋根の上に女性がいたという人もおり、この家にまつわる怪奇な話は地元の人しか知らないはずなので、海外の観光客も同じような経験をしているのが不思議に思えたそう。

幽霊が存在するかどうか、懐疑的な人もいるかもしれないが、心霊スポットの噂がある曰く付きの場所は得てして人を呼んでしまう場所でもある。

Ariffin氏は「今、世界中でこのようなダークツーリズムが特に観光客向けに行われており、熱心に取り組んでいる人も多くいますが、それにはある程度の勇気が必要です」と語り、この試みに前向きな姿勢を見せている。

もし新型コロナウイルス感染症による渡航制限が解除されてマレーシアに再び外国人観光客が訪れるようになれば、アグネス・キース・ハウスはゴーストハンターにとって格好の目的地となると考えられている。

なんといっても、博物館となったこの家で一晩を過ごせば、今でもそこに住んでいると言われる幽霊に遭遇する可能性があるのだから。

Rumah Misteri & Bersejarah | Agnes Keith House Sandakan Sabah

(勝木孝之 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

画像 Newlands-the home of Agnes-Newton-Keith, Sandakan / shankar s.

 

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