
イギリスにて殺人事件の容疑者が、何世紀も前の「ジン(この場合は悪霊)」が犯行に関与していると主張して注目を集めている。
地元メディアの報道によると、イングランド北西部ランカシャー州バーンリーにて、2020年10月にシャバズ・カーンという男性がサマン・ミル・サハルヴィ医師とその娘ヴィアン・マンリオさんを殺害した容疑で逮捕された。
彼は一家の家で以前に仕事をしたことのある請負業者で、犯行の前日に家に入るところを目撃されており、その後の家宅捜索でサハルヴィ医師のものである宝石と金を所持していることが判明。
このことからカーンは容疑者として逮捕された。イギリスの検察当局は、当然のごとくカーンに対して完璧な立件ができたと考えていたのだが、カーンは自身の犯行を否認、犯人は「ジン」であると主張したのである。
逮捕されて留置場に入れられたカーンは、目に見えない邪悪な存在に襲われたと主張。翌日、警察の事情聴取を受けた被告人は、サチャービ博士の家にはロバート・スミス・ウッドという名前の620歳の幽霊がおり、家の改築に腹を立てて、鏡を壊したりテーブルを動かしたりしたという。
カーンは被害者の生前元気だった姿しか知らず、一家がどのように殺されたのか解らない、もし自分が殺害していたとしたらそれは彼の体を乗っ取ったウッドの悪霊によるものだという。
なお、検察はカーン氏の話を信用しておらず、カーンが拘束されている間の行動も含めて「独房の中で超自然的な霊に襲われたという話を作り上げた」だけであるという考えを示した。
また検察は、彼が所持していた盗品以外にも、殺人事件が発生した後に家が放火されていたことや、所持していた携帯電話で「火でDNAが破壊されるかどうか」を中心に検索していたことなどから、被告人側の計画性の高さをアピールしている。
Geo News Special – Lancashire: Pakistan-origin doctor, daughter found dead in Burnely house
(勝木孝之 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
画像©Pete Linforth PIXABAY