
イングランドの森の中に、奇妙な抗議の立て看板が出現して話題になっている。
その看板の内容は「1週間で3回もエイリアンに誘拐されました。協議会はいつになったら何かしてくれるの?」というものである。
どうやらこの地域で「エイリアンによる被害」が頻発していることから、その対策を行わずに放置している議会を非難する内容のようだ。
Mystery surrounds a sign that appeared in the woods claiming three alien abductions had taken place in one week. #UFO believers claim the West Midlands lies at heart of alien activity in UK, reports Sean Rayment for @dailystar. https://t.co/RlsrdthqhD
— Cambridge Skeptics (@cambskeptics) June 14, 2021
このパネルが立てられているのはイングランドはウェストミッドランズ地方にあるセッジリーという町の近く。ウェストミッドランズ地方はイギリス国内でUFO事件の多い地域であり、特にここ数年はこの地域で何十件ものUFO目撃情報が報告されていて、一般市民が体験や目撃証言を投稿できるようなウェブサイトも作られている。
この地域で報告されたUFO目撃証言の幾つかを紹介しよう。
リサと名乗る人物は、ソリフルの自宅の前庭にいたとき、空にオレンジ色に光る発光体を目撃したという。
彼女は「炎上している飛行機のようだと思いましたが、明らかにそうではありませんでした。それは飛行機にしてはあまりにも速く動いていました。私たちは飛行機を見慣れており、様々な飛行機の飛行ルートも知っています。しかし、問題の物体はこれまで見た飛行機とは全く違う方角に、数秒程で空を横切って消えていきました」と証言している。
また、アマチュアの天文学者であるアダム氏は、木星に望遠鏡を向けた際に、奇妙な発光体が空を横切るのを目撃している。
「突然、白い光が今までの人工物とは比べ物にならない速さで空を横切った。戦闘機や飛行機の立てるエンジン音やジェットの音は聞こえず、かすかな音がしただけだった。それは流星ではなく、非常に低い位置にあり、また光は非常に明るかった。私がそれを見たのは3秒程度、空全体を横切るように移動して見えなくなりました」
なお、アダム氏は18年にわたって天体観測を日課にしている人物で、「このような天体も飛行機も見たことが無い」と証言している。
問題の立て看板を設置した人も、彼らのようにUFOを目撃するのみならず、アブダクションにも遭ったため「なんとかして欲しい」と議会に訴えようとしたのだろうか。
デイリー・スター・サンデー紙から連絡を受けた議会関係者は、「セッジリーにおける宇宙人によるアブダクションについては、確信が持てないために調査や記録を取る事はないでしょう」と述べる。
また、公共領域担当キャビネットメンバーのカレン・シェイクスピア議員は「この看板が撤去されることでしょう」と述べている。
(飯山俊樹 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
画像©Enrique Meseguer PIXABAY