宇宙を飛び交う高速電波バースト、500以上も検出

宇宙空間には「高速電波バースト(FRB)」と呼ばれる高出力の電波が飛び交っている。その強さは1,000分の1秒で太陽の1年分に匹敵するエネルギーを発生させるほどで、時折地球の電波望遠鏡などが傍受して「宇宙人からの高出力の電波信号ではないか」と見なされることもある。

だが、近年の研究により瞬間的に発生するという性質のため検出が難しいが、実際は宇宙空間ではありふれた現象であることが明らかになった。そして、新たな電波望遠鏡により驚くべき数の高速電波バーストが確認された。

今回の検出を可能としたのは、カナダに新たに設置された固定電波望遠鏡CHIME (カナダ水素強度マッピング実験)だ。

CHIMEは運用開始から1年間で535個の高速電波バーストを検出し、科学者が知る高速電波バーストの総数を実質的に4倍にしている。この大量のデータから、高速電波バーストには「繰り返し発生するもの」と「1回だけ発生するもの」の2種類があることが確認された。また、CHIMEは、前者のタイプの高速電波バーストのうち、謎めいたパルスを発生させている18個の明確なスポットを広い宇宙の中に見つけることが出来たという。




共同研究を行ったMITの宇宙物理学者である増井潔氏は、「FRBは本当に見えにくいものですが、珍しいものではありません。カメラのフラッシュを見るように電波のフラッシュを目で見ることができれば、上を見上げればいつも見ることができるでしょう」と語る。

高速電波バーストの研究の結果、パルスが地球に到達するまでに通過するガスやプラズマの影響を受けているという興味深い知見が得られている。増井氏は、「FRBには宇宙の構造が記録されている」と述べる。そのため、将来的には高速電波バーストが宇宙を研究するための究極のツールになるという。

高速電波バーストの原因はいまだに解明されていないが、謎のパルスの発見が増えれば、その仕組みなどが見えてくるのではないかと期待されている。

(飯山俊樹 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

画像©Google Maps / Google

 

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