3ヶ月で習得可能?エコーロケーションは人間でも出来る!

コウモリやイルカなどの動物は、音波を発してその反響を拾うことで距離やものの大きさを検知したするエコーロケーション(反響定位)を行っている。

コウモリの場合は人間の可聴域を超えた超音波を、イルカは高周波のクリック音を出すことでこのエコーロケーションを行っている。

これらは人間の能力を超えた特殊な能力のように思われるかもしれないが、なんと、人間にも可能なだけでなく10週間以内に習得できることが判明した。

もともと、一部の視覚障害者が自ら発した音の反射で周囲の状況を把握する能力を経験則から得ている事は判明していた。最近行われた実験では、子供の頃に失明と診断された12人と、14人の健常者がそれぞれエコーロケーションを使って迷路を移動する方法の学習実験を行った。




内容は全員が仮想の迷路の中で舌打ちなどのクリック音を発し、その反響音を解釈して周囲の状況を把握するトレーニングを最大3時間、20回行って学ぶというものである。

実験に参加した人たちは、交差点や角、まっすぐな通路などの迷路の特徴によって発生する異なる反響音から、何も見えない状態でも周囲に何があるのかを解釈できるようになったという。興味深いことに、実験に志願した人たちは何年もエコーロケーションの技術を練習してきた熟練者と同じように、短時間でこのタスクをこなすことができたという。

今回の結果は、エコーロケーションが目の見えない人にとって重要な技術になり得ることを示唆している。

英国ダラム大学の心理学者Lore Thaler氏は「私たちはこの結果にとても興奮しています。機能的にはまだ良好な視力を持っていても、目の退行性疾患が進行して後々視力を失うことが予想される人々に、クリックによるエコロケーションの情報やトレーニングを提供することは理にかなっていると感じています」と語っている。

(田中尚 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

画像©enriquelopezgarre PIXABAY

 

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