
考古学者が、かつて55人に致命的な呪いをかけるために使われたという恐ろしい壺を発見した。
この壺は、今から2300年前のアテネのアゴラにある商業施設の地下から発見されたものである。中には何者かによって打ち込まれた大きな鉄釘や、若鶏の頭部と下肢がバラバラになって入っていたという。
これらの不気味な内容物から、この壺は恐らく呪いをかけるための呪物だったと考えられている。
🟣 Jessica L. Lamont examines evidence for magic at the Athenian Agora through a particularly peculiar curse 🐓
🔵 Paul A. Iversen & Donald Laing Jr. present 42 inscriptions from Corinth that span over 1,000 years of the city's storied history 🪦 pic.twitter.com/9QIkzWfqxN
— ASCSA (@ASCSAthens) March 9, 2021
エール大学のジェシカ・ラモント氏は次のように語る。
「壺の外面はすべて文字で覆われていたようです。かつては55人以上の名前が刻まれていましたが、そのうちの何十もの名前は、散らばって浮かんだ文字やかすかな筆跡としてしか残っていません。この壷はアテネの呪文の領域に属するもので、名前を挙げられた人物の身体的および認知的能力を『縛る』あるいは『抑制する』ことを目的としているようです。強力な呪いをかける方法をよく知っている人たちが作ったのは確かだといえるでしょう」
しかし、壷に名前が書かれた人たちや、呪いを実行しようとした人、商業施設の地下に呪いの壷を置いた人がそれぞれ何者だったのかは解っていない。壷に書かれた人の名前の数の多さから、何らかの訴訟が絡んでいた可能性が最も高いとみられているようだ。
(加藤史紀 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)