NASAが発表、宇宙を飛び交う謎の強力な電波は「最強の磁石」由来

天文学者たちは、謎の電波の爆発を、5つの遠方銀河の渦巻き状の腕にある非常に強い磁場のせいだと解明した。この磁場は冷蔵庫の磁石の10兆倍とも言われている。

米航空宇宙局(NASA)は、地球上で受信されている謎の電波を、「宇宙最強の磁石」が原因であると突き止めた。

宇宙空間には「高速電波バースト(FRB)」と呼ばれる高出力の電波が飛び交っている。その強さは1000分の1秒で太陽の1年分に匹敵するエネルギーを発生させるほどで、時折、地球の電波望遠鏡などが傍受して「宇宙人からの高出力の電波信号ではないか」と見なされることもある。

だが、NASAによるとこの電波バーストは、遠くにある5つの銀河の非常に強い磁場によって発生したものだということが判明した。専門家によると、この「磁石」は冷蔵庫のドアについている磁石の10兆倍の力があるという。




天文学者たちは、この磁石を、銀河の外側の渦巻きの中にある「若いマグネターの爆発」にまでさかのぼらせた。昨年、ハッブル宇宙望遠鏡が天の川銀河のある領域で、このような星の兆候を発見した後のことである。

マグネター(Magnetar)は中性子星の一種で、宇宙で最も強い磁石と呼ばれている。中性子星は、太陽よりもはるかに大きな星が燃料を使い果たし、超新星爆発によって崩壊するときに生まれるもので、その重さはティースプーン1杯で約1000万トンになるほどである。

特にマグネターは極端に強い磁場を持ち、その磁場の減衰をエネルギー源として大量の高エネルギー電磁波、特にX線やガンマ線を放射するものだ。

NASAによれば、昨年我々の銀河系に1つのマグネターが存在することが明らかになったという。天文学者らは宇宙望遠鏡を使って、5つの短命な電波爆発が5つの遠い銀河の渦巻き腕にまでさかのぼって観測できたと発表した。

本研究の筆頭著者であるカリフォルニア大学サンタクルーズ校のアレクサンドラ・マニングス氏は次のように述べている。

「今回の観測結果は、FRBの集団を初めて高解像度で捉えたものです。ハッブル宇宙望遠鏡は、FRBの発生場所の5つが銀河の螺旋腕の近くまたは上に局在していることを明らかにしました。ほとんどの銀河は大質量で、比較的若いものです。この画像によって、質量や星形成率などホスト銀河の全体的な特性をよりよく把握することができ、またハッブル宇宙望遠鏡の高い解像度により、FRBの位置で何が起こっているかを調べることができました」

その結果、FRBは最も若い星や最も明るい星、最も大きい星から発生したわけではないことがわかり、太陽フレアや超新星によるものではないことが改めて明らかになった。

研究チームのメンバーであるノースウェスタン大学のWen-fai Fong氏は、

「マグネターは強力な磁場を持つため、非常に予測不可能な天体です。今回のFRBは、若いマグネターのフレアによるものだと考えられます。大質量星は恒星進化を経て中性子星になりますが、その中には強い磁化を持つものがあり、フレアや表面の磁気プロセスを引き起こして電波を放出することがあります。今回の研究は、このような図式に合致しており、FRBの非常に若い、または非常に古い起源を否定するものです」

と語っている。

Hubble Tracks Origins Of Energy Blasts

(飯山俊樹 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

画像&動画©NASA Goddard YouTube

 

関連記事

最近の投稿

ページ上部へ戻る