
ウクライナのドニプロ市から南に10キロほど行ったところにあるノボレクサンドリブカという村にて、まるでストーンヘンジを思わせる遺跡が発見されて話題になっている。
年代は4500~5000年前、高さ数メートルの石塊が円を描くように並び立つもので、考古学的にはクロムレク(メンヒルを円形に並べた巨石記念物)やイギリスのストーンヘンジを参考にして築かれたものと考えられている。
石のブロックは1つあたり約1トンの重さがあり、エジプトのピラミッドと比較してもなお500年以上も古いものになるとのことだ。
StoneHenge : l'Ukraine découvre un monument mégalithique vieux de 5000 ans ! https://t.co/LQYPEpotDK @NeozOne pic.twitter.com/Tbfu4vQ3Xt
— L'important (@Limportant_fr) May 27, 2021
ノボレクサンドリブカのストーンヘンジはウクライナのストーンヘンジの中で最も年代が新しく、これまでに発見された中で最大のものだという。広報担当者であるオレクサンドル・コロミーツェフ氏は次のように語る。
「工事には膨大な量の土を動かし、かなりの労働力を必要としました。クロムレクに埋葬され保護された人物は、社会的に高い評価を受けていた可能性があります。そうでなければ、この建造物の記念碑的な性格を説明することはできません」
実際、世界で発見されている様々なストーンヘンジは、いずれも墓所と記念碑を兼ねて機能しているという。
なお、ノボレキサンドリブカのストーンヘンジは野外博物館になる予定である。この古代遺跡が整備されたのちは、毎年数百万人の観光客を引き寄せることができるといわれ、一般公開に向けての準備が着々と進んでいるそうだ。
5,000-Year-Old “Stonehenge” Discovered in Ukraine
(加藤史紀 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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