あなたの遺灰が意外なモノに生まれ変わる!「珊瑚礁葬」

近年、日本国内では、樹木葬や宇宙葬など、様々な葬式が提案されている。それは海外でも同様で、なんと新しい珊瑚礁の一部となる「珊瑚礁葬」とも言える新たなプランが考えられているという。

アメリカの葬儀会社Eternal Reefs社は、「リーフボール」メーカーのReef Innovations社と提携し、1998年から「グリーン埋葬」サービスを開始している。

Eternal Reefs社のウェブサイトによると、このサービスは通常の葬儀と同程度の費用で、「火葬用の骨壷、灰の散布、海への埋葬を組み合わせて、意味のある永久的な環境へのトリビュートを行う」ものだという。

詳細としては火葬された遺骨をコンクリートに混ぜて海に沈め、珊瑚礁の基礎となって海の中に新しい生態系が生まれることを促し、「メモリアルボール」という壺も一緒に沈めるという。一方「メモリアルボール」には水中に沈める前に、手形や楯、身の回りの品や愛する人からのメッセージを入れることができるという。

1990年代後半にこのサービスが始まって以降、世界70カ国以上で75万個のリーフボールが海底に沈められ、サンゴの成長を促す基礎になってきた。Eternal Reefs社は自社のリーフボールは海の生物にとってメリットを生むだけでなく、東海岸の暴風雨やハリケーンの被害を軽減できるよう設計されているものだという。

Reef Innovations社の社長であるLarry Beggs氏は、海の生物や生態系を守るために、厳選した素材とデザインにしていると述べている。

「このコンクリートは、サンゴの成長に非常に重要なpH中和された海洋コンクリートです。カキ、サンゴ、無脊椎動物など、サンゴ礁で育つものはリーフボールに簡単に付着することができます」




なお、同様の「珊瑚礁葬」を行っているのはこの企業だけではない。フロリダ州沿岸には同様の珊瑚礁葬により実際に大きな珊瑚礁が成長し、今では観光名所にもなっているという。

現在ネプチューン・メモリアル・リーフと呼ばれているこの珊瑚礁は、1000人以上の死者の灰によってでできている。遺灰をヒトデやエイなどの海の生き物の形をしたコンクリート像にし、積み重ねていってここまで成長させることができたのだ。

ネプチューン・メモリアル・リーフの創設者であり運営責任者であるジム・ハッスラー氏は、「ネプチューン・リーフを訪れるダイバーは、月に2000人以上になっています」と語る。

サンゴ礁は、地球上で最も多様な生態系のひとつであり、4000種以上の魚類を含む海洋生物の約25%が生息している。しかし、野生生物保護キャンペーン団体「Environmental Justice Foundation」の調査によると、75%以上のサンゴ礁が、気候変動や乱獲、漁業や沿岸開発などの複合的な要因により現象の脅威にさらされているという。

新たな試みは失われつつある貴重な自然を回復させることに繋がっていくのかもしれない。

Eternal Reefs Video Brochure

(勝木孝之 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

画像©5406753 PIXABAY

 

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