地球は小惑星に対しずっと無防備!?NASAのシミュレーションで判明

SF映画等のフィクションの世界では、巨大な隕石や小惑星が地球と衝突して人類滅亡の危機に陥る、という展開はよくあるものだ。では現実ではどうかというと、小さな隕石が落下した際の衝撃波で大きな被害が出たり、小惑星の軌道が地球とニアミスしていた事実が判明したという事が実際にあった。

もし、巨大な小惑星が地球に衝突する事が判明した場合、世界的にどのような対策が取れるのか。

NASAジェット推進研究所の地球近傍天体研究センターが大規模な小惑星の脅威に対するシミュレーションを行った所、非常に興味深い結果が出た。




国際的な専門家チームは「2021 PDC」と命名された幅460フィートの小惑星が仮にヨーロッパ中央部を襲う事になった場合どう対応すれば良いのか、あらゆる可能な選択肢について検討を行った。

その結果、シミュレーションの初期段階では天文学者たちも墜落する地点を絞る事ができず、かなり地球に近づいた所でようやくドイツ、チェコ、オーストリアの3カ国の国境付近に衝突し、時速約3万4千マイルで地球に激突することを割り出せた。

その影響は、被害範囲の端に位置するチェコの首都プラハであっても気候や世界経済に対して大規模かつ長期的な被害を被る事になるだろう、と考えられている。

今回の結果は第7回IAA惑星防衛会議で提示されたが、現在の技術力では予測も難しく、今年末に打ち上げられる予定の「小惑星偏向試験探査機(DARTーDouble Asteroid Redirection Test)」の運用も難しいとした。

DARTインパクトモデリングワーキンググループのリーダーである惑星地質学者のAngela Stickle氏は次のように語る。

「2021PDCの仮定のシナリオに現実に直面した場合、対応は難しいでしょう。キネティック・インパクタは何年も前に行うのが最も効果的で、小さな力で地球から遠ざかる軌道を変えるためには十分な時間が必要なのです」

NASAの惑星防衛担当官であるリンドレー・ジョンソン氏は、「地球に衝突する可能性のある小惑星は、全体の3分の1程度しか見つかっていない」と述べる。またDARTチームのマロリー・デコスター氏は、このシミュレーションが現実のものになるのを防ぐために、「もっと多くの小惑星を見つけて追跡する必要がある」と付け加えている。

(飯山俊樹 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

画像©MasterTux PIXABAY

 

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