
画像 First Flight of a Flight-Proven Crew Dragon / jurvetson
4月24日、日本人飛行士の星出彰彦さん他4人を乗せたSpaceX社の宇宙船「クルードラゴン」が国際宇宙ステーションへのドッキングに成功した。今回の打ち上げは民間企業によって開発された再利用可能なロケットによる初の有人ミッションでもある。
一見順調にいっているように見えたこのミッションだが、実は途中でかなり危険な瞬間があったという。
打ち上げは無事に終了したが、国際宇宙ステーションに向かう途中、なんと未確認の物体との衝突の可能性があったというのだ。
NASAの広報であるケリー・ハンフリーズ氏は「NASA/SpaceXチームは、米国宇宙司令部から衝突の可能性があることを知らされた」とメディアに対して語った。ハンフリーズ氏によると、急速に近づいていたため問題の物体に対して回避行動をとる時間はなかった。時間があればデブリ回避マヌーバを計算し実行することもできたのだが、今回は難しい状況にあった。
そこでSpaceX社は、衝突に備えて宇宙飛行士らに与圧服を着用するよう助言したという。
SpaceX Dragon with four astronauts onboard has near miss with rocket debris
米宇宙司令部のエリン・ディック報道官によれば、米国防総省がNASAに衝突の可能性を通知したのは、宇宙船が打ち上げられてから約7時間後の本日午後1時30分(米国東部標準時)頃。その後、さらなる分析の結果幸いにも衝突の脅威はなく、乗員も全員無事に国際宇宙ステーションへ向かうことが出来たという。
しかし、多くの疑問が残っている。問題の物体は何だったのか。スペースデブリだとしても、その大きさはどれほどだったのか?
ハンフリーズ氏によると、この物体は宇宙船から45kmの距離まで接近していたという。しかし、正体は依然として不明とのことだ。
もしかしたら、エイリアンの宇宙船が進歩を遂げる地球人の宇宙船を監視していたのだろうか?
(飯山俊樹 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)