【騒音注意報】今年は「素数ゼミ」が大量発生!

日本では夏の風物詩であるセミの鳴き声。所変われば時期も変わるもので、アメリカでは4月後半や5月頃から鳴き声が聞こえ始めるのだという。

だが、今年は例年にない規模で蝉時雨が響き渡ることになるだろう、という予報が出ているそうだ。

北米大陸には、通称「素数ゼミ」と呼ばれるセミの仲間が生息している。セミは何年もの間土中で過ごし、その後土から出てきて成虫となる。この土中で過ごす期間が13年間ないしは17年間と、かなり長いセミが「周期ゼミ」または「素数ゼミ」と呼ばれているのだ。なお、北米大陸には素数ゼミ以外のセミも多く生息している。




この素数ゼミは発生する周期によって「ブルード」と呼ばれる年次集団に分けられている。

17年ゼミはブルードI~XVII、13年ゼミはブルードXVIII~XXXの番号が割りあてられており、17年ゼミは12ブルード、13年ゼミは3ブルードで合計15のブルードが存在している。

今年は17年ゼミの「ブルードX」が発生すると予測されているのだが、発生地域がペンシルベニア州、ワシントンD.C.、メリーランド州、デラウェア州、インディアナ州、ジョージア州など中部大西洋沿岸から中西部、南部にわたる200以上の郡という非常に大きな規模になるとみられているのだ。

17年ゼミは100デシベル相当の鳴き声を発するのだが、これが繁殖期間に該当する数週間に渡って続くので、向こうの蝉時雨は相当なものになると予想されている。

ちなみに素数ゼミがなぜこのような周期で成虫になるのかはまだ解っていない。素数年で、それもそこそこ長めの期間を土中で幼虫として過ごす事で、数年周期で発生する他の種や捕食者、寄生虫と同時期に発生するのを避けたのではないかという説があるが、まだはっきりとした理由は解っていないそうだ。

【ゆっくり解説】人智を超えた数学の天才!?素数ゼミ【へんないきもの#62】

(加藤史紀 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

画像©Dan Keck PIXABAY

 

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