「サル」と「ヒト」のハイブリッド胚、作製に成功!

  画像©DrKontogianniIVF PIXABAY

この画期的な研究は、移植可能な臓器の数を大幅に増やすことにつながる可能性があるが、倫理的に重大な問題があるとの批判もある。

創作の世界には別々の動物を組み合わせたようなキメラ生物や、人工的に合成されたハイブリッド生物が登場することもある。だが、現実では倫理的な問題や技術的な壁が立ちふさがるため、中々実行する事は難しい・・・が、なんと先日「ヒトとサルの細胞を組み合わせたハイブリッド胚」の作成に成功したという発表があった。

こちらはアメリカのカリフォルニア州ラホーヤにあるソーク生物学研究所の遺伝子発現研究所教授であるフアン・カルロス・イズピスア・ベルモンテ氏によるもので、科学雑誌『Cell』に、研究チームがヒトのiPS(人工多能性幹細胞)25個を多数のマカクザルの胚に注入。

その結果、100個以上の胚が生存し、異なる種類の細胞がどのように相互作用するかを研究することができたという。




ベルモンテ氏は、「私たちの目的は、新しい生物や怪物を作り出すことではありません。私たちは異なる生物の細胞がどのように互いにコミュニケーションをとるのかを理解しようとしているのです。この知識があれば、今に戻って、他の動物でヒトの細胞を適切に発達させるために成功した経路を再構築することができます」と述べる。また、今回の研究結果によって多くの人が待ち望んでいる臓器移植の需要が増えるという可能性についても語っている。

しかし、当然ながらこの研究結果には厳しい視線も向けられている。オックスフォード大学上廣実践倫理センターのディレクターのジュリアン・サヴレスク教授は、今回の研究が「ヒトと非ヒトのキメラにパンドラの箱を開けることになる」とアイリッシュ・ニュースに語っている。

また、ライス大学ベーカー研究所の科学技術研究員であるカースティン・マシューズ氏もNPRの取材に対し「人間の細胞がかなりの割合で含まれているからといって、人間として規制されるべきでしょうか?それとも、単に動物として規制されるべきでしょうか?」と、倫理面から疑問を呈している。

Human cells grown in monkey embryos spark ethical debate – BBC News

(勝木孝之 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

 

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