UMAの権利は誰のもの?カナダで起きた「オゴポゴ」権利騒動に決着

カナダを代表する未確認生物が、ブリティッシュ・コロンビア州のオカナガン湖に生息すると言われているオゴポゴだ。

先住民たちの伝説にもナティアカという名前で登場し、現在では現地の観光資源にすらなっているオゴポゴだが、近年になって、誰がオゴポゴの著作権や商標を有しているのか、またどのような形で商品化するのが良いかという点について、意見の相違が生じていたのだ。

この係争は昔から度々起きており、1956年にバーノン市がある児童文学作家にオゴポゴの名前をタイトルにした本を出版する権利を与えたとき、地元の先住民から抗議があったという。




オカナガン・インディアン・バンドのチーフ・バイロン・ルイス氏は「これは例えるならば、何者かが突如聖書に登場する人物の一人であるモーゼの名前の著作権を得たようなものです。誰もが広く持っているであろう宗教的信念を一人の人物や団体が所有するという考えは、絶対に受け入れられません」と主張している。

その後この問題は広く周知され、地元の議会は投票の結果最終的にオゴポゴの権利をSyilx Okanagan Nationに譲渡することを決定するに至った。

実在が判明していないUMAといえども、複雑な権利関係が絡むことからは逃れられないということなのだろうか。

Ogopogo spotted in lake

(加藤史紀 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

画像©oracast PIXABAY

 

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