
イギリス当局が、心霊スポットに集まっていた一団を一斉に取り締まるという事態が発生した。当局は彼らがイギリス国内における新型コロナウイルス感染症対策の外出規制を破ったため、取り締まりを行ったと発表している。
先月27日土曜日の夕方、チェシャー州警察の農村犯罪チームの警官が、チェスターという地域にある荒れ果てた廃墟の外に、数台の車が駐車されているのを発見した。
イギリスではコロナウイルスの感染拡大を防ぐため、市民の外出については厳重な警戒態勢が敷かれていることもあり、警官は疑念を抱いて廃屋の中に入って調査を行うことにした。
その結果3つのグループ、合計12人が廃屋の中におり、うち二つのグループは90分から2時間もかけて遠隔地からやって来ていたことが明らかになった。もう一グループは地元の人だったそうだ。このような説明では警察の理解を得られないと考えたのか、このグループは警官に、自分たちはたまたま近くに住んでいる「都市探検家」に過ぎないと答えていたという。
12 COVID FINES ISSUED:
Towards the end of my shift yesterday evening I noticed numerous vehicles parked outside a…
警察は明確に断言してはいなかったが、3つのグループは恐らくネット等で知り合って示し合わせて集まっていたのではないかと考えられている。全員が偶然にも同じ日に廃屋を見つけて侵入したとは考えにくいからだ。いずれにしても、コロナウイルスの規制を破ったとして、警察は12人を検挙し、罰金を科している。
この事件について、地元のチェシャー州警察の農村犯罪チームは公式Facebookにて改めて新型コロナ関連規制を守って欲しい旨に加え、心霊スポットとされた廃屋の状態が非常に悪く信じられないほど危険な場所であることを強調、万が一事故が発生するなどした場合は本人達だけでなく多くの人を危険に晒す事態になっていたかもしれないとして、コロナ禍での大規模な集会を行うことを批判している。
(勝木孝之 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
画像©vwhilt PIXABAY