動物実験が残虐すぎる!現在ではもはや科学的にも「時代遅れ」

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【中国が一般化粧品の動物実験義務を撤廃】

 中国国家薬品監督管理局(National Medical Products Administration)の発表によると、5月1日より中国で輸入する一般化粧品で化粧品の動物実験の義務化を撤廃されるという。安全検査の実施や製造管理・品質管理に関する書類の提出は必須となる。 

 ただし、ニキビ治療薬やエイジングケア製品など特定の効果効能をうたう“特殊化粧品”は引き続き動物実験が必要となる。

 中国国内の化粧品消費率は19〜25年で12%伸張し、市場規模は1兆人民元(約16兆円)にもなるが、今件により動物実験を行わない化粧品企業にとって中国進出へのビジネスチャンスとなるだろう。

 今回の一般化粧品の動物実験の義務化の撤廃は市場解放による経済効果も期待してのことだが、動物実験が実験動物にとっては苦痛を伴う残酷なもので、世界的に「アニマルウェルフェア(動物福祉)」の理念が広まっている中、批判の声が高まっていることも理由だろう。


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【動物実験は残虐】

 ATLAS読者は「動物実験」というと、どんなものを思い浮かべるだろうか。

 現在、動物実験は医学研究や新薬開発、化粧品、食品、日用品、農薬、工業用品などあらゆる化学物質の安全性試験や、生理学、栄養学、生物学、心理学などの基礎研究、大学や学校といった教育現場における実習など、あらゆる分野で行われてい。

 マウス、ラット、モルモット、ウサギ、イヌ、ネコ、ヤギ、ブタ、ウマ、サル、鳥類、魚類など、様々な種類の動物が実験に使われ、実験用動物を繁殖・供給する企業や研究施設で繁殖させられている。

 例えば、農薬の安全性を調べるために、として生後4~6カ月の子犬や生後9週前のマウス・ラットに週7日90日間農薬に使用する化学物質を投与し続けて、どのような影響が出るかを経過をみていく、という実験が行われている。

Rabbit in Research for Animal Testing
Rabbit in Research for Animal Testing / www.understandinganimalresearch.org.uk
 

 勿論、実験動物は薬剤の作用で様々な病気にかかり実験の過程で薬剤により死亡する場合もある。また90日間の苦痛に耐えて生き延びたとしても、最終的にはデータをとるために、殺されて解剖されてしまう。

 マウスやラットは、特に残酷な実験に利用されることが多い。バージニア大学では、2匹の生きたマウスの体を縫い合わせる実験も行われていたという。

「音の定位」について調査する動物実験で、ネコの頭蓋骨に穴をあけ、耳を不自由にし、目に金属製のコイルを埋め込むという動物実験もある。勿論、猫にとっては気が狂うほどの苦痛が伴うのはいうまでもない。




 基礎化粧品やマスカラ、シャンプーや制汗剤やなど化粧品や医薬部外品開発では、「使用中に誤って目に入ったらどのような傷害が出るか」を調べる為にウサギが使用されることが多い。実験方法は極めて残酷だ。

 ウサギを頭だけが出るよう拘束し、片目を無理矢理開かせたまま試験物質を投与し続け、最低でも72時間かけて経過を観察する。ウサギは苦痛を感じてる犬のように吠えたりしないし大人しいから、ウサギが使われるのだが、麻酔がなされないときは、激痛から暴れて首の骨を折って死ぬこともあるという。

Rat in Research for Animal Testing
Rat in Research for Animal Testing / www.understandinganimalresearch.org.uk

【動物実験は科学的に意味がない!】

 人間と動物とでは体の構造や代謝機能などの違い(=種差)があり、化学物質への反応は異なるし、人間の病気や症状は人間特有の生活環境や遺伝など様々な複合的要因が複雑に絡み合っているので、実質的に動物実験で得られたデータの多くは人間にあてはまらない。

 例えば、化粧品開発に於けるウサギの動物実験について、米国のMRMCは

「ヒトとウサギでは、まぶたや角膜の構造、涙の量が異なるため、ドレイズテストは、ヒトへの毒性を予測するのに信用できないものとなっている。実際、14種類の家庭用品について、眼の炎症に関するウサギのデータをヒトのデータと比較したところ、18倍から250倍もの違いがあった」

 と報告している。




 キリスト教的な倫理観が強い欧米では1980年代より「動物実験は残酷なものだ」という認識が広まり、各地で動物実験反対運動が起きた。

 日本でも1989年に日本動物実験代替法学会が設立され、日本での代替法研究開発とその普及に向けて活動をつづけている。

 研究者・専門家の間にも動物実験に反対する人や団体が増えていて、人間の培養細胞やコンピューターシミュレーションなどによる動物を使わない研究方法「動物実験代替法」の開発が着々と進んでいる。代替方法を幾つかご紹介する。

Mice in Research for Animal Testing
Mice in Research for Animal Testing / www.understandinganimalresearch.org.uk

①三次元人工表皮(皮膚)モデル

 ウサギを使って行なわれる皮膚試験の代替法として、ヒトの皮膚の細胞を三次元で培養した人工皮膚モデルが数多く開発され実用化されている。

②NRU法(Neutral Red Uptake Assay)

 モルモットを使った光毒性試験の代替法として、マウス由来の培養細胞を用いる。試験物質を注入したのち一定時間後、試薬を用いて生き残った細胞数を測定し試験物質の毒性を調べる方法。

③NRU法による光細胞毒性試験

 コラーゲンで出来た人工皮膚に試験物質を接触され、色変化が起こり、それによって腐食性の測定をする。

Stop Animal Testing
Stop Animal Testing / Tony Webster

【動物実験はもはや時代遅れ!】

 EU (欧州連合)では、2013年3月に域内での動物実験および他国で動物実験された化粧品の販売が完全禁止になった。

 また、OECD(経済協力開発機構)やICH(医薬品規制調和国際会議)でも化学物質や医薬品の安全性試験ガイドラインにおいても、人間の培養細胞やコンピューターによるシミュレーションなど代替法を取り入れるよう推進されている。

 現在、3,900社以上の化粧品会社がこうした動物実験を禁止している。

 いまや、動物実験は時代遅れのものである。毎日、苦痛に耐える実験動物達を解放する為にも、そして人間の為にも動物実験が全廃されることを願う。

 我々が暮らす資本主義社会において、どんな製品を企業が生産し流通させるか決めるのは消費者だ。我々が、動物実験に関心を持ち、使用している化粧品がどのように作られているか、まずは疑問を持つことが大切な第一歩となるだろう。

参考サイト:動物実験の廃止を求める会JAVANPO法人アニマルライツセンターHP

動物実験してないメーカーまとめ
https://unmt.hatenablog.com/entry/2020/11/10/2020/11doubutujikkensitenai

文:深月ユリア ミステリーニュースステーションATLAS
ポーランドの魔女とアイヌのシャーマンの血を受け継ぐ魔女占い師。ジャーナリスト、女優、ベリーダンサー、映画・イベントプロデューサーとしても活動

著書
あなたも霊視ができる本 」文芸社
世界の予言2.0 陰謀論を超えていけ キリストの再臨は人工知能とともに」明窓出版

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