
中国の四川省成都市に存在する今からおよそ三千年前の三星堆遺跡。中国西南地域で最も規模が大きく、豊かな文化が伺える城郭や玉器、青銅器などが多数発見されていた。
そんな三星堆遺跡で重要な発見があったと中国国家文物局が20日に発表した。古蜀国の祭祀坑6基が新たに発見され、特徴的な黄金の仮面や青銅製の人物像や酒器、玉製礼器、絹、象牙などの遺物500点以上が出土したという。
今回発見された祭祀坑は1号、2号祭祀坑の隣にあったため、このエリアは古蜀王国における重要な祭祀場であり、天地や祖先を祀り国と民の安寧を祈る重要な場所だったのではないかという。
中国の文明は、伝統的に「中原」と呼ばれる地域から生まれたと考えられている。
中原は世界の中心であり、最も進んだ文明を持っていると信じられていたため、外に住む人々は野蛮人とみなされていたようだ。しかし三星堆での新たな発見は、中国文明の物語が従来考えられていたよりも複雑であったことを示唆しているという。
西安市にある西北大学の考古学者Zhao Congcang氏は、この遺物を見て驚嘆したという。作品の中には、長江流域や東南アジアの遺跡で発見されたものと似ているものもあり、未知の文明が孤立していたわけではなく、「多方面との幅広い交流があった」ことを示しているという。
黄金の仮面が・・・3000年前の中国の遺跡から新たに出土(2021年3月22日)
(加藤史紀 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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