地球上で未知の生物が発見される可能性の高い地域はどこか?

地球上にはまだまだ数多くの未発見の生物が棲息していると考えられている。絶滅していたと思われていた生物が再発見されたり、全く知られていなかった生物が見つかり新種として認定されるなどの報告もある。
イェール大学は世界中の動物種の生息域を研究し、その生息域を示す地図を作製している。「Map of Life」という名称のデータベースで公開より10年を記念して「新種が発見される可能性の高い場所」をマッピングした地図を公開した。
地図でみると、新種が発見される可能性の高い地域はコロンビアやエクアドル、ブラジル等の南米大陸、メキシコ等の中米地方。またインド南部やスリランカ、マダガスカル島等も高いようだ。
生態学および進化生物学のウォルター・ジェッツ教授は「現在の地球環境の変化のペースでは、私たちがその存在を知り、その運命を考える機会を得る前に、多くの種が絶滅してしまうことは間違いありません。私たちは未来の世代に対して、知識のギャップを迅速に埋める義務があると思います」と述べている。
企画の主著者であるパライバ連邦大学のMario Moura教授は「既知の種は多くの保全アプローチにおける “作業単位 “であり、未知の種は通常、保全計画、管理、意思決定から取り残されています。地球上の生物多様性のパズルに欠けているピースを見つけることは、世界の生物多様性保全を向上させるために非常に重要です」と語る。
問題の地図は「Map of Life」の「Discovery Potential」から確認できる。気になる人は見てみてはいかがだろうか。
(加藤史紀 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
画像©cocoparisienne PIXABAY