
先日、当アトラスではイングランド南西部で広範囲に渡って謎の「爆音」が響き渡ったことについて報じた。この時点ではまだ正体が明らかにはなっていなかったが、月曜日になって気象学者が爆音の原因について発表を行った。
20日土曜日の15時頃、イングランド南西部のドーセット、サマセット、デボン、ジャージーなど広範囲の住民が、窓や家を揺らす大きな「衝撃波を伴う爆音」を聞いたというニュースが流れ、多くの人を不安と混乱に陥れた。
音の原因については当局も頭を悩ませており、イギリス空軍は所属する航空機の関与を否定、英国地質調査所も地震によるものではないと報告していた。
SNSには謎の爆音に関する地元民の投稿が相次いだーーーが、次第に音に関する投稿だけでなく、空を駆け抜けていく明るい発光体の写真や動画がSNSにアップされるようになった。
UK meteor: 'Huge flash' as 'fireball' lights up skies 'like a giant firework' – https://t.co/oMo9nv0Gur
— Sonny Gammon (@sonnyboi08) March 22, 2021
そう、爆音の原因は火球または隕石だったのである。以前日本の関東一帯で目撃され、後に千葉県習志野市等で隕石が発見されたことがあったが、この事例が近いと言えるだろう。
今回イングランドで確認された流星について、専門家からは「非常に珍しい」という見解があるようだ。それは、昼間に確認される流星は非常に明るいものでなければならず、更に隕石が発見される可能性も少なからず存在するからだ。
アシュリー・キング博士は「通常、このような音が聞こえたら、それは地表に到達した隕石があることを示す良い兆候です。信じられないほどエキサイティングで、少し呆然としています」とコメントしている。しかし、住宅街の多い日本の事例と違って自然が豊かな地域に落ちたとみられているため、実際に地面に落ちた破片を探すのは非常に難しいだろう、とのことだ。
(田中尚 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
画像©meteor PIXABAY