
現代でも魔術や悪霊、小鬼の存在が信じられているアフリカ諸国にて、「ある少年がゴブリンに悩まされている」という報告があった。
地元メディアの報告によると、ボツワナの小村トバネにて、ある少年が2週間ほど前より「目に見えない小柄な何か」に首を絞められたり、肩を叩かれたりするようになり、学校を休むようになってしまったという。地元では、少年を悩ますものは隣国ジンバブエで「Tikoloshe(ティコロシェ)」と呼ばれている小鬼ではないかと噂になっている。
今、少年は祖母と共に暮らしている。祖母は小鬼の存在を否定しているものの、目に見えない何かがいるとしか思えないような状況に何度も遭遇していたという。
例えば少年が「何かに殴られた」と叫んで起きてきたそうだが、部屋には何もいなかったり、目に見えない何かが石で家の窓を叩き割ったという事もあったそうだ。しかし祖母は「ティコロシェのような小鬼の姿は見ていない、むしろ誰かがこっそり嫌がらせしているのではないか」と主張している。
アフリカではこういった小鬼は呪術師が操っている事もあると考えられており、呪いの対象となっていると知られれば村八分にされてしまうこともあるという。我々にはにわかに信じがたい事ではあるが、今でも魔術や呪術の存在が信じられている地域ではこういった事も起こりうるのだ。
祖母が地元メディアの取材に出たのは、そういった疑惑を否定して孫を守る目的があったようだが、新聞には「Tikoloshe on the Loose」と大々的に小鬼の名前が見出しに踊ってしまう結果になったため、逆効果だったのではないかともいわれているようだ。
いずれにせよ、少年とその一家に平穏が訪れる日が早く来てほしいものである。
(勝木孝之 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
画像©Pete Linforth PIXABAY