画像©Marián Okál PIXABAY

「ロンドン橋落ちた」というマザー・グースの歌は誰もが聴いたことあるような、懐かしい感じがするフレーズであろう。

子供の頃など口ずさんでいたことがある方も多いのではないだろうか。世界中の子供達に親しまれているマザー・グースは楽しいようでいて、実は残酷な話が多いこともご存じであろうか。

この歌もまさに題名からして、例外ではない恐ろしい事実が隠されていたのである。

ロンドン橋は既に西暦46~52年頃には、木造の橋がテムズ川にかかっていたとされている。木造では簡単に崩れてしまうため、1209年に石造の橋が完成してからは崩れることがなくなっている。




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実はこの歌には何通りもの歌詞があるそうだ。

代表的な内容としては、歌詞に出てくる「My fair lady」にあたる貴婦人が橋の注文を出したやりとりが元になっているものである。

石造りでは崩れるのではと心配し、鉄筋では曲がってしまうのではと懸念し、金銀で強化すれば盗人が現われるからと番人にパイプを吸わせて寝ずの番をさせるという内容である。

ロンドン橋に人柱として、人間が犠牲にされていた比喩ではないかとも言われている。

かつて橋の南の門には反逆者達の生首がさらされたり、人骨が発見されたりしたという事実まであるようだ。さらに残酷なことに、子供も犠牲になっていたのではないかという説もある。

この歌を元にした子供の遊びまであるのを知っていたであろうか。

2人が手をつないでアーチにし、歌いながらその下を数人で潜り抜けていき、「My fair lady」でアーチになっている両手が降り捕まった人が負けという子供の遊びがある。

10世紀頃に教会や城などに子供が監禁されていた事実があったようで、子供を監禁した建物は頑丈になるという迷信まであったそうだ。

「ロンドン橋落ちた」の遊びの由来になっていたのではないかとも言われている。実に恐るべき風習である。

「My fair lady」のモデルについても諸説ある。

ロンドン橋の責任者であったヘンリー1世王妃のマティルダ・オブ・スコットランドや、橋の収益に関する権限があったヘンリー3世王妃のエリナー・オブ・プロヴァンスではないかとの説もある。

だが古い歌詞では「Lady Lee」だったため、ウォリックシャーのレイ(Leigh)婦人のことだとも言われている。

さらにエリザベス1世のことがカモフラージュされ、「エリー」の「リー」ではないかとの説もあるようだ。




別の歌詞に「Take a key and lock her up」(鍵をとり、彼女を閉じ込めろ)という箇所があり、エリザベス1世の母親であるヘンリー8世王妃であったアン・ブーリンがロンドン塔に閉じ込められ処刑された事実と重なっているようでもある。

アン・ブーリンの首もロンドン橋にさらされた。彼女は収監される際、ボートでロンドン橋の下を通った。エリザベス1世はロンドン橋を通る際、橋の上を渡らずボートで下を潜っていたそうだが母親の死を悼んでのことだったのであろうか。

他にもエリザベス1世がモデルであることを有力視できるかのような、王室のしきたりが現代でも残っていた!なんとエリザベス女王が崩御された際は、「ロンドン橋落ちた」と伝えねばならないそうだ。

真相は不確かであるかもしれないが、子供が無邪気に歌う童謡には身震いするような事実がいくつも隠されていたのである。

日本の童謡も同じくだが、世界にまで共通していたことからしてまさに恐るべしである。

(ふりーらいたー古都奈)

参考サイト
英国ニュースダイジェスト 第7回 ロンドン橋はいつ、落ちた
通訳品質評議会 「世界のニュースから」第15号 ~Mother Gooseの世界 そのよん ロンドン・ブリッジ(London Bridge is falling down)~
雑学カンパニー 童謡”ロンドン橋落ちた”は事実だった。歌詞は崩壊の歴史!
ウェブリブログ イギリスのマザー・グースの歌「ロンドン橋」の謎:この橋はどうしてそんなに落ちたのでしょうか?
note 本当は怖い童謡「ロンドン橋落ちた」
BAZZAR ロイヤルファミリーが亡くなった時に使われる秘密の「コードネーム」

 

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