新型コロナウィルスに負けない免疫力アップ方法を医師が伝授!(前編)

   画像©pedro_wroclaw PIXABAY

 我が国では暖かくなって収束しつつある新型コロナウイルス。しかし、海外からの変異種も入ってきて第四波が懸念されている。ワクチンも摂取開始されるが、人類史初の遺伝子組み換えワクチンで副作用が未知数だ。やはり、一番頼りになるのは我々の免疫力だ。

 筆者はミチワ内科・心療内科院長の佐久間一穂氏に新型コロナ感染対策について・免疫力の上げ方についてインタビューした。

ー感染症対策で気をつけるべきことはありますか?

 佐久間一穂(以下、佐久間)「月並みですが、三密の密集、密着、密閉をさける。人が集まっているところでは、お互いに大声で話したり、笑ったりするのを避けるエチケットを守ることが大切です。外出先で、多くの人が触れるものにさわらないように注意し、さわった場合は目、鼻、口など顔に触れないようにして、早めに手のアルコール消毒をする。 

 アルコール消毒する際も、多めにアルコール液を付けて手首まで広範囲に消毒する。そして、アルコール液が揮発して、乾くまで待つことも大切です。十分に乾くまで待たないと、殺菌作用が十分に働きません。(※マスクは、不織布マスクをつける。布やウレタンのマスクは、おおよそ50%以下しかウィルスの吸い込みや、排出をカットすることができず感染防御が弱いので)

 不織布マスクに布マスクを重ねて使用すると、98%の防御効果あると日本の実験結果でわかっています。自宅や職場に入る時には、屋内の壁や家具にウィルスを付着させないように、入り口でアルコール消毒をして、屋内にウィルスを持ち込まないようにする。その後で、洗面にて再度手洗いやうがいを行うようにする。まずは、超基本的なことですが、これだけ守るだけで、感染はかなり防御できます」


画像©Mylene2401 PIXABAY

ー免疫力の上げ方について教えてください。

 佐久間「まずは、粘膜免疫力についてですが、新型コロナウィルスの感染予防として、粘膜の免疫力をアップさせることも重要です。身体の中に入ろうとするウィルスや細菌(その他の毒素)に対する、最初の防御は何から始まるかというと、外からの侵入物が最初に付着する、鼻、口(目も)など、気道や消化管の粘膜です。 

 粘膜は細胞同士が強く結合しあって、ウィルスなどの異物が簡単に侵入できない防壁の役割をしています。また、粘膜からは、ネバネバした粘液が分泌されていて、異物が自由に身動きするのを邪魔しています。粘膜の免疫で一番重要な働きは、粘膜から粘液の中に免疫グロブリンA(IgA)抗体を分泌することです。ウィルスなどの外敵が入ってくると、このIgA抗体が外敵に取り付いて活動出来ないよう捕獲します。その後で、白血球やマクロファージなどが来て、それを分解排除します。

 粘膜の働きをまとめると、①外敵が侵入できない細胞の壁がある事、②粘液を出して外敵の活動を妨害する事、③免疫グロブリンA(IgA)抗体を分泌する事の三点がポイントになります」

ーなるほど。粘膜免疫を高まるにはどうすればよいですか?

 佐久間「栄養面を中心に説明しますが、①細胞の壁を強化するには、ビタミンDの摂取が重要です。ビタミンDは細胞壁どうしを強く結びつける作用や粘膜上の抗菌タンパクを合成します。また、体内でも別の種類の抗菌タンパクを作らせる作用や、白血球などの免疫細胞の働きを活性化する働きもしていて、とても重要なビタミンです。

 また、欧米各国の研究で、ビタミンDの血中濃度が高い人ほど感染率が低く、重症化率も低いとの研究報告が発表されています。 

 新たな報告では、血中ビタミンD濃度が30ng/ml以上の方はほとんど感染せず、さらに重症化しない論文が発表されており、感染予防にVitD摂取を増やすことが促されています。

 ビタミンDは、本来は皮膚で紫外線の刺激を受けて合成される量が重要ですが、現代社会では日光に当たる時間が減っており不足している方が殆どです。

通常は、夏場なら1日30分日光にあたる必要があり、冬場は紫外線量が減るので90分から120分日光に当らないと体内で必要量が合成できないです。(※VitDの食材:魚類、しいたけ、きくらげ、牛のレバー、バター、チーズ、卵黄などに含有量が多い)」




ー自粛しすぎて日光にあたらなくなると益々不足しそうですね。

 佐久間「粘膜の細胞壁を強化するには、亜鉛も大切です。亜鉛は、細胞分裂や細胞の新陳代謝を高める働きをしています。

 身体の場所により多少異なりますが、粘膜の細胞は数日に一度細胞分裂して生まれ変わるので、亜鉛不足がおきると粘膜細胞の壁が脆くなったり、ダメージを受けたところの修復がおそくなり、ウィルスなどの外敵の侵入がしやすくなってしまいます。

 また、亜鉛も、ビタミンDと同様に、白血球などの免疫細胞の働きを活性化し、体内での殺菌免疫作用を高めるため、不足しないように摂取が必要なミネラルです。

 亜鉛は、その他体内で約200種類の代謝酵素を活性化するなど重要なミネラルですが、現代では野菜に含まれるミネラルが減っていることや、加工食品の摂取が増えていること、ストレスでによる消耗などから、ビタミンDと同様に、亜鉛不足になっている人が増えています。 

 食事をバランス良く摂取できない状態にある人は、やはりサプリメントなどで補充が必要になります。(※亜鉛の食材:牡蠣、煮干し、干しエビ、牛肉赤身、レバー、ナッツ類など)」

ー現代人の加工食品意頼る食生活が感染拡大に影響していたかもしれませんね。

 佐久間「はい。次に、②の粘液の強化ですが、粘液の「ねばねば」はムチンという糖タンパク質が分泌されて生じます。これにより粘膜面の保水力を保たせており、ウィルスなど異物の活動を邪魔して、粘りで絡め取って、排出させる働きをしています。(※ムチンは、やまいも、オクラ、納豆、モロヘイヤ、なめこ、ワカメ、めかぶなど、ネバネバ食材に含まれています)

 食事ではないですが、乾燥すると、粘液が乾いて効果が弱まるので、粘膜を乾燥させないようにすることも大切です。そのためにも、マスクをすることは意味があります。

 それから、口呼吸をしないことも気をつけてください。鼻呼吸の場合は、鼻の中を空気が通過する最中に、空気に適度の湿度をもたせ、空気を温めて気道を守る働きをします。口呼吸では、直接に気道に空気が入るため、気道を傷めやすくなります。また、ウィルスも、気道に入り込みやすくなります」

ーマスクをしていると口呼吸になりやすくなるので、要注意ですね。

 佐久間「③免疫グロブリンA(IgA)抗体ですが、粘膜で産生するために、ビタミンAとアミノ酸のグルタミンが必要です。グルタミンはβカロチン類などの形で含まれています。ビタミンAは肉(※特にレバー)、乳製品、魚などの動物性食品に含まれ、βカロチン類は緑黄色野菜(※ニンジン、かぼちゃ、ほうれん草、ケール、果物でみかん)などに多く含まれています」


画像©Ulrike Leone PIXABAY

ー他に摂取すべき栄養素はありますか?

 佐久間一穂(以下、佐久間)「抗菌作用があるビタミンCも重要です。ビタミンCは、白血球の殺菌作用も高めます。また、抗酸化作用により、体内の酸化ストレスを減らし、免疫力を高めます。さらに、副腎の働きを高め、体内の炎症抑制にも関与し、免疫力低下を抑制します。

 ビタミンEは、細胞膜の抗酸化作用をもち、酸化ストレスから白血球や全身の細胞膜を保護する大切な抗酸化物質です。

 さらに、たんぱく質は免疫細胞(白血球)を構成する主成分のため、不足すると免疫細胞が減少して抵抗力の低下に直結してしまいます。また、たんぱく質が構成する筋肉は代謝向上に必須の存在。肉や魚、大豆などのたんぱく質を適量摂ることは免疫力維持において非常に大切です」




ー他にはありますか?

 佐久間「免疫細胞の70%は腸にいますので、腸内善玉菌を増やす食事、なんといっても野菜や海藻類などの食物繊維や発酵植物をなるべく摂取するようにして腸内環境を良くしておくことはとても重要です。便通を良くしておくことも、体内の毒素をためこまず解毒を促し、免疫力を高めることになります。

 そのためには、腸内良性菌の好物である穀類、野菜類、豆類、果物類などの植物性食品(食物繊維)を豊富に摂取することです。良性菌を増やすには、納豆やキムチ、ヨーグルトなどの発酵食品を毎日摂取することも大切です。

 また、防腐剤や、添加物などは腸内良性菌を弱らせ腸内悪性菌を増やすため、そういった物質が多量に含まれる食品を取らないことにも気を付けてください。

 スイーツブームですが、砂糖や果糖などの糖質は悪性菌を増やし腸内環境を悪化させます」

記事後編では免疫力を上げる生活習慣についてインタビューする。

文:深月ユリア ミステリーニュースステーションATLAS
ポーランドの魔女とアイヌのシャーマンの血を受け継ぐ魔女占い師。ジャーナリスト、女優、ベリーダンサー、映画・イベントプロデューサーとしても活動

著書
あなたも霊視ができる本 」文芸社
世界の予言2.0 陰謀論を超えていけ キリストの再臨は人工知能とともに」明窓出版

 

関連記事

最近の投稿

ページ上部へ戻る