大火災に続き…コアラを襲う受難、癌を引き起こすウイルスKoRV

オーストラリアに生息する愛らしい有袋類、コアラ。昨年にオーストラリアを襲った大規模な森林火災で、大きな被害が出てしまったというニュースは記憶に新しい。

そんなコアラたちがある深刻なウイルス性の病気に悩まされており、絶滅の危機に瀕しているという。

問題のウイルスはKoRV(コアラレトロウィルス)と呼ばれており、がんを引き起こす可能性のあるHIV(ヒト免疫不全ウイルス)に似たレトロウイルスだという。さらにこのウイルスは親から子供へと感染するために根絶が難しく、今やクイーンズランド州とニューサウスウェールズ州に生息するコアラの全個体群がこのウイルスに感染していると考えられているという。




ライプニッツ動物園野生動物病研究所のアレックス・グリーンウッド教授は、KoRVは「コアラのゲノムを書き換え、癌を引き起こす」とし、「一頭のコアラのゲノムの中に約 80~100 個の KoRV の遺伝コピーがあります。このウィルスはコアラの集団の中で急速に拡大するだけでなく、レトロウイルスのコピーがゲノムに再挿入するたびに突然変異を起こし、結果遺伝子の発現を阻害し、宿主に有害な影響を与える可能性があります」と述べている。

現在、数を大きく減らしているコアラの中で突然変異したウイルスが流行すると、個体数の減少にも繋がり保護活動が難しくなる、と専門家は述べる。危機に立たされるコアラたちの未来は明るいのだろうか、それとも?

(田中尚 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

画像©dayamay PIXABAY

 

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