地球の気候に重要な役割を担うメキシコ湾流、1000年で最大の減速

地球の気候に重要な役割を担っているとされる海流、メキシコ湾流(Gulf Stream)。赤道の北側からカリブ海およびメキシコ湾に流れ込み、フロリダ海峡を渡って再び大西洋を北上していく黒潮と並ぶ世界最大の海流である。

南から温かい海水を大量に運んでいることから、欧州の高緯度地域を温暖な気候に保つために重要な役割を担っているとされる。

そんなメキシコ湾流の流れる早さが非常に遅くなっている、と科学者たちが発表して注目を集めている。

ネイチャー・ジオサイエンス(Nature Geoscience)誌によれば、アイルランド、ドイツ、イギリスの科学者らによる国際的な研究グループの調査結果によれば、メキシコ湾流は1850年代頃までは比較的安定していたが、約150年前から次第に減速し始め現在は過去1000間で最も速度を落とした状態になっているという。




特に1960年以降、減速の程度が急激に変化したとのことで、これには人間の経済活動など人為的な要因の影響が大きいとしている。

学者等によれば、メキシコ湾流の速度がこのまま低下していけば100年間で完全に停止する可能性もあり得る、としている。その結果、欧州と北米の冬がより厳しい寒さになる一方で夏は猛暑を記録する等、気候の異常により深刻な干ばつが引き起こされる可能性が高くなるという。

また、大西洋の海水面の上昇や嵐の頻度が上がるなど、現在でも我々を悩ませている「記録的な異常気象」が頻繁に発生する事が考えられる、とのことだ。

(田中尚 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

画像 Perpetual Ocean – Gulf Stream / NASA Goddard Photo and Video

 

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