火星探査機パーサヴィアランスの撮影した映像、実はフェイクだった

   画像 Perseverance rover / driver Photographer

18日、NASAは新たな火星探査機パーサヴィアランス(Perseverance)ローバーが火星地表に着陸ししたと発表した。今回のミッションの中には火星の生命についての調査が含まれており、多くの研究者らがその動きを見守っている。

無事着陸に成功したという一報からわずか数時間後、パーサヴィアランスが撮影した火星の360度パノラマ映像がネット上に登場した。

そこではローバーがゆっくりと動き、カメラが周囲に広がる赤く荒涼とした大地を見渡す様子が捉えられて、そこには火星の風の音も入っていた。Twitterに投稿されたこの動画は瞬く間に数千、数万のいいねとリツイートがつき、注目の的となったのである。

だが、この動画を見ていた人たちがあることに気づく。それは、この動画がNASA公式のものではなかった点だ。NASAは探査機や天文台から得られた各種データを常に公開しており、特に今回は何年もかけて行われてきたプログラムが成功した直後だったため、記念すべき瞬間の動画であれば動画チャンネルにも上がっているはずだった。それがない、という事で途端に疑念が吹き上がったのである。




その後、検証の結果問題の360度映像は既に火星に到着している探査機キュリオシティが2019年12月頃に撮影したパノラマ画像をつなぎ合わせ、探査機インサイトが2019年4月に記録した「火星で発生した地震」の音のデータを組み合わせて作ったフェイクであることが判明したのである。

天体物理学者のケイティ・マック氏はInverse誌の取材に対し、安易に作られた偽物の画像があたかも本物であるかのように広まってしまう点について遺憾の意を示しており、「こういった事は全てを台無しにしているようなものだ」と語っている。

なお、その後パーサヴィアランスからは無事にデータが地球に到着しはじめ、22日にはパーサヴィアランスが火星着陸に成功したその瞬間の動画が公開されている。

(飯山俊樹 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

 

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