1952年、ある精神病棟の奇妙な心霊現象が後世のオカルト映画を変えた

みなさんはこの白黒写真を見たことがあるだろうか。

廃墟のようなコンクリート造りの建物の中、同じような白いワンピースを着た数人の女性が窓らしき場所にぶら下がっている。一人だけこちらを見ているのが何とも不気味だ。

この写真は1952年にロシアの精神病院で撮影されたものだという。果たしてこの女性たちは本当に人間なのか、それとも幽霊なのか。

紹介された時のキャプションやコメントによって違いはあるが、まるで重力を無視して壁に張り付いているようにも見えるため、鮮明な心霊写真とか「霊に取り憑かれた少女たち」などと言われることが多いようだ。

あまりにも異様な光景を捉えたこの写真だが、真相はあまりにもあっけないものだった。




実のところ、これはドイツのステージパフォーマンス集団が1977年に行ったパフォーマンスアートダンスショーでの一幕である。このシーンでは女性たちが壁に開けられた特別な穴にぶら下がっているというものなのだ。

体を支える仕掛けは見えない所に複数組み込まれているそうで、特別な穴に足をかけることで足を伸ばしているように見せることも可能になっているという。こちらの画像はバレエの一幕に過ぎず、今でもネットなどでスチール写真が確認できるなかの一つである。

だが、「廃墟のような空間にいる異様な女性たち」というこのシーンのインパクトはよほど大きかったのか、「アメリカンホラーストーリー:コーベン」 シーズン3のエピソードの中で、このシーンが再現されるなど複数の作品でこのシーンをオマージュしたシーンが撮影されるようになった。

当然ホラー系の作品でよく出てきたため「あの作品の元ネタになった心霊写真」とされるようになり、誤情報が広まってしまったのではないかと考えられている。

(勝木孝之 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

 

関連記事

最近の投稿

ページ上部へ戻る