「悪魔」の力が増大!?現代のエクソシスト達の活躍!

 画像©James Chan PIXABAY

 映画でお馴染み「エクソシスト」。いうまでもなく、悪魔に憑かれた人、生き物、物体から悪霊を追い払う式を行い、対象を完全に清め、治癒するために奉仕する人々だ。

 エクソシストとはギリシャ語の「追い払う」という意味の言葉「Exorkizein」から由来している。

「悪魔」というと日本人にはなかなか馴染みの薄い概念だが、我が国にも古来より悪霊を追い払う陰陽師達は存在するし厄祓いの儀式もある。

 ATLAS読者はエクソシスト=悪魔祓い師が映画の世界のみならず、現実に実在しているのをご存じか?

【ポーランドでエクソシスト養成センターが設立】

 筆者の母国ポーランドには神父でもあるエクソシスト達が存在する。その数はイタリア教会に次いで多い約120人ほど。

 ポーランドは欧州の中でも敬虔なカトリック信者が多い国だか、キリスト教の二元論的な世界観に於いては「神」が存在するなら対立する「悪魔」も存在する。世界一のベストセラー、聖書は「神」と「悪魔」との闘いの物語からなる。

 そして、バチカン・ニュースによると、時代に備えエクソシストの数を増やす為にポーランドのカトヴィツェではエクソシスト養成センターまで設立されるそうだ。

Poland-01132 - Pope John Paul II
Poland-01132 – Pope John Paul II / archer10 (Dennis)

【エクソシスト達の活躍】

 ポーランド司教会議総会でオポーレ教区のアンジェイ・ツザヤ(Andrzej Czaja)司教によると、エクソシスト養成センターでは「悪魔祓いの使命を受けた神父がその聖業を行う」という。

 ポーランド出身のローマ法王、ヨハネ・パウロ2世(1920-2005)も実力あるエクソシストで三度の悪魔祓いを行ったという。

 1度目は1978年。この時の詳細は明らかになっていない。

 2度目は1982年。カトリック教会で働くフランチェスカという女性に取り憑いた悪魔を祓ったそうでだ。

 3度目は2000年。北イタリアから毎週一回19歳の女性が、ヨハネ・パウロ2世に一般謁見をしたいとバチカン訪れていた。ヨハネ・パウロ2世が対面すると、彼女は突然豹変した。謎の言語で喚きながら激しく身悶えした。警備員が取り押さえようとしても、19歳の女性と思えない怪力で暴れだした。

 その様子を見たヨハネ・パウロ2世は、彼女を自室に連れてくるよう命じ、1時間ほど悪魔祓いの祈祷を行ったが、追い払うことが出来なかったそうだ。

 その時に彼女にとり憑いた悪魔が、「お前らの頭目にすら、オレを追い払うことはできないのだ」と勝ち誇ったという。




 ポーランド以外でもローマ教会では著名なエクソシスト達が活躍してきた。

 イタリアのピオ神父(1887-1968)は1910年から8年間エクソシストとして活動してきた。

 1912年6月には「醜い顔をした悪魔」が神父を襲った。夜10時から朝5時まで神父を殴り続け、床で暴れまわり、枕や本を空中に投げあげた、とピオ神父は書簡の中で述べている。

 1947年、カロル・ユゼフ・ヴォイティワと名乗る若いポーランド人司祭が赦し請いピオ神父の元に訪れた。ピオ神父は一目見るなり「あなたはいずれに教皇になるでしょう」と予言した。この青年こそが、後の教皇ヨハネ・パウロ2世であった。

 イタリアのカンディド神父(1914-1992)は20世紀最強のエクソシストと呼ばれる。

 彼の教会には毎日60〜80人もの「悪魔憑き」の症状のある患者が訪れた。殆どが精神疾患や癲癇患者だったが、中には本当の悪魔憑きがいて、カンディド神父は本物の「悪魔憑き」を見極められたという。

 ある若い男性は、精神科医達に癲癇と診断されていが、カンディド神父が男性の頭に触れると、男性は身もだえて痙攣を起こし倒れてしまった。そして、カンディド神父が祈りを唱えてもう一度男性の頭に触れると、男性は何事もなかったかのようにスッと立ち上がったという。 精神科医達は驚くばかりだった。

The Temptation of St. Anthony
The Temptation of St. Anthony / edenpictures

 イタリアのアモルス神父(1925-)はこれまでに5万回も悪魔祓いを行っていて国際エクソシスト教会の終身名誉会長でもある。ただし、5万回のうち本物の悪魔憑きは僅か2%だったのではないか、ともいわれている。

 かつてはパルチザンとしてファシストと戦ったという異色の経歴を持ち、現在はハリーポッターシリーズを「人々を悪魔主義へと導く危険な書物」として非難するなど活発に活動してきた。

 悪魔憑きの見分け方は「聖なる品」を嫌がるか、だそうだ。

 例えば、悪魔に取り憑かれた子どもの飲むスープに聖水を混ぜると、子どもは苦しみ飲むのを拒否するという。

 1人に複数の悪魔が取り憑く場合もあるという。ジョヴァンナという女性は健康体なのに、長年原因不明の頭痛・失神・腹痛に悩まされてきた。アモルス神父はに3体の悪魔が取り憑いていることを見抜き、2体はすぐに祓うことができたものの、残りの1体はかなり手強く、3年間の祓魔式でようやく追い払うことができた。

 この悪魔は彼女の婚約者に恋した女性が送り込んだものだったそうだ。

Pope Francis at prayer
Pope Francis at prayer / Ross Dunn

【悪魔祓い儀式】

 悪魔祓い儀式は、祈り・祝福・呪文で成り立つ。その簡易的なものが洗礼の儀式でも行われている。「イエス・キリストの御名により、ここより去り行くべし」と祈り十字を切る。儀式に使用する道具は、聖水や聖油、聖塩などだ。




【「悪魔」の脅威】

 それにしても、エクソシスト養成センターを作らなければならないほど「悪魔」の力が増しているというのか?

 ローマ法王フランシスコは2017年12月13日に放映されたカトリック系放送「TV2000」とのインタビューの中でカトリック信者に対し、

「悪魔(サタン)と如何なるコンタクトも避けるべきだ。サタンと会話を交わすべきではない。彼は非常に知性的であり、レトリックに長け、卓越した存在だ」

「サタンは具体的な悪行のために暗躍する。漠然とした事象のために存在するのではない。彼は1人の存在だ。人間は悪魔と話すべきではない。彼に負けてしまうからだ。

 彼はわれわれ以上に知的な存在だ。彼はあなたを豹変させ、あなたを狂わせるだろう。悪魔にも名前があり、私たちの中に入ってくる。彼はあたかも育ちのいい人間のような振る舞いをする。あなたが“彼が何者であるか”に早く気が付かないと、悪業をするだろう。

 だから、彼から即離れることだ。サタンは神父も司教たちをも巧みに騙す。もし早く気がつかないと、悪い結果をもたらす」

と警告している。

 この話を「悪魔」=「非日常的な存在」=「一人の人間」と捉えると日本人には馴染みが薄い概念だろう。しかし、これは「悪魔に魂を売り渡したような悪人」という比喩だとすれば、確かにコロナ禍の中で経済が落ち込み格差が拡大することによって残念ながら「悪」に手を染めてしまう人間は増えるかもしれない。

 現在「あたかも育ちのいい人間のような振る舞い」をする怪しげな金儲けの詐欺師達は増えている。

 魔女である筆者の考えだが、聖書に出現する絶対的なオンリーワンの「悪魔」の正体とは「悪」の心を持つ人間達の集合意識だ。割りと簡単に祓える弱い悪魔は生き霊や邪念だ。

 社会が不安定になればなるほど、「悪」の集合意識は強まる。

 不運にも「悪」の集合意識に波長が共鳴しとり憑かれてしまった場合はエクソシスト達の出番だが、それ以前に不安の無い社会システムを作ることが何よりの「悪」への防衛策だろう。

文:深月ユリア ミステリーニュースステーションATLAS
ポーランドの魔女とアイヌのシャーマンの血を受け継ぐ魔女占い師。ジャーナリスト、女優、ベリーダンサー、映画・イベントプロデューサーとしても活動

著書
あなたも霊視ができる本 」文芸社
世界の予言2.0 陰謀論を超えていけ キリストの再臨は人工知能とともに」明窓出版

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Vol.327【必見!UMAか!幸福を呼ぶケサランパセラン!】

 

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