新型コロナ変異株はここから!『毛皮農場の闇』

画像©inna mikitas PIXABAY

世界中で蔓延し収束が見えないコロナ禍の中で命を失っている(新型コロナが重症化しての死因の他に、医療崩壊による他の疾患で…。もしくは経済的に困窮しての自殺により)のは人間だけではない。

感染防止の為に多数の毛皮用の動物達が殺処分されるケースが相次いでいるのだ。

オランダ、アメリカ、デンマーク、スウェーデン、イタリア、フランス、ギリシャ、スペイン、リトアニアのミンク農場では何百ものミンク達が新型コロナウイルスに感染し、ミンクから人間に感染する可能性がある為、感染防止の為にミンクが殺処分され国際問題となった。

Mens Mink Coat
Mens Mink Coat / Menswear Market




毛皮農場での劣悪な衛生状態と密な飼育環境、遺伝的多様性の欠如は、動物に多大なストレス与えるのみではなく、公衆衛生上の深刻なリスクもあるのだ。

欧州疾病予防管理センターの2020年11月の報告書によると、「新型コロナウィルスはミンク間で変異し、人間のワクチンの有効性を損なう可能性がある。ミンク農場での継続的な感染は、最終的に懸念される別の変異を引き起こす可能性がある」という。

よく勘違いされるが、毛皮は食料となる動物の副産物ではなく、毛皮の為にのみ飼育され殺される場合も多い。

例えば、肉を目的に飼育されるウサギ(ホワイトラビット)はまだ皮が薄く、身の白い時期をねらって生後9~12週で殺される。一方、毛皮を目的に飼育されるウサギ(主にレッキスラビット)は、皮が厚くなる必要があるため約1年間飼育されてから殺される。この2種類をかけ合わせた肉と毛皮兼用のウサギもいますが、利益の60%が肉から、40%は毛皮からといわれている。

Playful mink
Playful mink / Sugarmonster

ミンクの場合は、食用は存在せず毛皮用のみに殺される。また、タヌキやキツネもほぼ毛皮用だ。

かねてより、食料としてではなくファッションの為に動物達の命を奪う毛皮産業は、倫理観が強くアニマルウェルフェアを重視する欧米では問題視され、毛皮を禁止したり規制をかけてようと動いている。(英国、オーストリア、オランダ、クロアチア、スロベニア、マケドニア、セルビア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、スロバキア、ノルウェー、ベルギー、ルクセンブルク、チェコなど)

それでも、現在、1億頭以上の動物が毛皮のために殺されている。

筆者は毛皮農場の実態について動物愛護団体NPO法人アニマルライツセンター(https://arcj.org/)代表、岡田千尋氏にインタビューした。

Racoon Coat
Racoon Coat / Menswear Market

劣悪すぎる環境で共食い、口と肛門に電気棒差し込む残酷な殺し方

ー毛皮農場の飼育環境はいかがなものでしょうか?

岡田「とても劣悪なものです。毛皮の品質に動物の福祉は無関係なので、最低限のスペース、最低限の餌しか与えられず、病気になっても治療もされず死ぬまで苦しみ続ける。ストレスがたまり、同じケージの動物同士で共食いする……。

見るも無惨な状況の毛皮工場が多いのです。工場での動物の死亡率は15~25%。死因の一つに、母親が子供を殺す「子殺し」があります。ストレスが大きく、子育てができる状態ではないためです。資料は中国ですが、中国に限った話ではありません。」

ー共食いまでするのですか!?

岡田「ウサギのような草食動物はわりと穏やかなのですが、ミンクやキツネなど肉食動物ではそのような行動が多くなります。工場で手足や内臓の一部を食べられてしまい、苦しみながら死を待つ動物たちもいます」

ー本当に残酷ですね……。毛皮を刈り取る時はどのような殺し方をするのでしょうか?

岡田「殺し方も非常に乱雑なものです。口と肛門に電極棒を差し込んで感電死させたり、首の骨を折ったりします。まったく動物福祉に配慮しない、極めて悲惨な方法です。現在、世界に出回っている毛皮の多くは中国産ですが、中国ではいまだに毛皮動物を地面に叩きつけたり、殴る蹴るなどの方法で殺すことが多く、殺しそこねて生きたまま毛皮を剥ぎ取るという、とても直視できないような残酷なことになる場合もあります。」

ーおぞましいですね……。毛皮のコート1着のために、どれくらいの動物が犠牲になるのでしょうか?

岡田「一般的にはミンクで70~80頭分、キツネなら10~15頭分もの毛皮が必要といわれています」

Angora Doe
Angora Doe / luagh45

ーそんなに沢山の命が犠牲になるのですか!?
ところで、毛皮とは異なりアンゴラウサギは皮まで剥ぐことなく、毛だけを使うんですよね?

岡田「アンゴラの場合、たしかに皮は剥ぎませんが、動けないように身体を固定されたまま、全身の毛をむしりとられる訳ですから、激痛を伴います。人間が髪の毛を引っ張られて無理矢理に抜かれる状況をご想像ください。ウサギは鳴かないので動物実験としても利用されやすいのですが、(毛を引き抜かれる時は)痛みでギャーッと喉を震わせて悲鳴を上げるのです」

ーなるほど。こんな風にして取られたものを身に付けたくはないですね。最後に読者へのメッセージをお願いします。

岡田「毛皮に関して日本には規制する法律はありませんから、消費者自らが判断するものです。ですが、このように動物の命を犠牲にして苦しみを与える道を選ぶのか、他の道を選ぶのか、ぜひ事実を知ってから考えていただきたいのです。たとえ小さな(ファーの)ピアスであっても、そこには動物の命が犠牲になっています。

Gucci Bamboo, Edinburgh
Gucci Bamboo, Edinburgh / Ninian Reid

また、時代の流れとして今、毛皮から離れていこうとする風潮があります。グッチもプラダもアルマーニもバーバリーも毛皮を廃止しました。アンジェリーナ・ジョリーやブラッド・ビッドも毛皮を着ませんし、アリアナ・グランデは毛皮を着ないうえビーガンです。ぜひ動物たちと穏やかに共生する道を選んでいただきたいです。」

苦しむ動物の死骸を身にまとうなんて実におぞましい。

魔女である筆者に言わせれば、毛皮を身に着けると運気も下がる。殺害された動物の念がまとわりつき、動物霊に憑かれてしまうケースもある。

資本主義社会において未来を作るのは消費者だ。古来より森羅万象を尊ぶ文化・思想を持つ日本人だからこそ、不要な殺生を避け、共存の道を選びたいものだ。

現在、毛皮に反対する動物保護団体の国際連盟Fur Free Alliance(FFA)がG20(主要20カ国・地域)の首脳たちに毛皮農場を禁止する署名運動(https://www.java-animal.org/)をしている。

【閲覧注意!!】資料:

泣き叫ぶキツネ @毛皮市場
https://www.youtube.com/watch?v=rN8ad-mK_qw

ルーマニアの動画で、共食いの様子
https://www.youtube.com/watch?v=4gypLiZh0Uo

死体の山
https://www.youtube.com/watch?v=fesHAtmxn3I

深月ユリア ミステリーニュースステーションATLAS
ポーランドの魔女とアイヌのシャーマンの血を受け継ぐ魔女占い師。ジャーナリスト、女優、ベリーダンサー、映画・イベントプロデューサーとしても活動

著書
あなたも霊視ができる本 」文芸社
世界の予言2.0 陰謀論を超えていけ キリストの再臨は人工知能とともに」明窓出版

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