某チェーン店ハンバーガーは××の肉だからやけにウマいという噂話検証

現在、Twitter等のSNSを中心に奇妙な噂が出回っている。それは、「某世界的ハンバーガーチェーンのハンバーガーが“やけに美味しい”理由」というものだ。

その詳細というのが、チェーン店のハンバーガーにはなんと遊園地で誘拐されてきた子供の肉が使われている、という衝撃的な内容である。子供から新鮮な臓器やアドレナリンの酸化化合物を抽出し、残る遺体は食肉用として処分されるのだ・・・という、耳を塞ぎたくなるような内容だ。

先に言っておくと、これらは悪質なデマである。皆さんの中にも「某世界的ハンバーガーチェーンの肉にはミミズが使われている」とか、「ネズミが使われている」といった都市伝説を聞いた事のある人はいるのではないだろうか。

今回話題になった「人肉バーガー」は、そんな昔の都市伝説と現在出回っている陰謀論が合体して生まれたものだと言えるだろう。

「某世界的ハンバーガーチェーンの人肉バーガー」の話の発端は2014年3月に海外のサイトにて「ジョーク記事」として生まれたもののようだ。その後、この話には様々な設定が着いてよりもっともらしい形になっていく。2017年8月にtheamericaninsider.orgに掲載された記事では以下のように紹介されていた。

「アメリカのオクラホマシティにある、ファーストフードレストランチェーン店の食肉工場に勤務するスタッフから内部告発があり、食品検査官が抜き打ちで検査を行ったところ、冷凍庫から人間と馬の肉を発見。さらに検査官は幾つかのトラックの中から材料として運ばれてきた人肉を発見した。捜査に加わったFBI捜査官によれば、『人肉は工場全体で見つかった。成人のものだけでなく、子供のものも含まれており、体が小さかったので人体のパーツと見なされなかった物もあった』という」

これが真実であれば恐ろしい話だが、実際の所は都市伝説を交えた架空のニュースからスタートしている。

しかし、この噂が広まった本国アメリカでは、日本よりも更に身近に感じられたためか、噂が大きくなってしまい、実際に警察に通報する人や店に苦情を申し立てる人も出たそうだ。

そして2016年には実際に専門機関が「人肉バーガー」の噂を検証することになった。専門期間は北カリフォルニアの様々な小売業者やファーストフードチェーンから258種類の肉と野菜のサンプルを入手。不足している成分や「本来入っていてはいけない成分」が含まれていないかテストしたという。

その結果、1つのハンバーガーからパテを触った労働者が残した可能性のあるDNAが検出されたが、ごく微量であったという。また、問題のDNAが検出されたのは某世界的ハンバーガーチェーンの商品とは別のものだった。

やはり、この話はやはり悪質なデマにすぎなかったのである。

冷静に考えれば昔からある作り話だと解るはずなのだが、内容を少しずつ変え、それらしい写真や図と組み合わせて紹介されることでうっかり信じ込んでしまう人も出てきてしまうのかもしれない。

(田中尚 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

画像©PIXABAY

 

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