
アメリカでは「アンバーアラート」 という、児童の誘拐事件や行方不明事件が発生した際にテレビやラジオなどの公衆メディアを通じて報じられる警報がある。
突然いなくなってしまった子どもの顔写真や詳細なプロフィールが報じられるというものなのだが、先月の1月29日にテキサス州にて、とんでもない人物が行方不明になったというアンバーアラートが流れてしまった。
行方不明になったと報じられたのは、ホラー映画のキャラクターとして知られる呪われた人形の「チャッキー」だったのである。
問題の放送は1月29日の朝に3回にわたって報道され、しかもご丁寧にも「『チャッキー』という名前の28歳の誘拐容疑者で、格好はボーダーの長袖シャツに青いデニムのオーバーオール、巨大な包丁を振り回しながら歩いていたのが最後に見られた姿」と、正に映画通りの詳細な解説が添えられていた。
The department apologized for the "test malfunction" that featured Chucky, described as a 3'1" 28-year-old carrying a "huge kitchen knife" https://t.co/vD19B3kInk
— ABC7 Eyewitness News (@ABC7) February 4, 2021
このアラートをテレビなどのメディアや携帯へのメール等で知った地元の一般市民は困惑、地元警察への確認の通報が相次いだという。
テキサス当局は、今回のアラートは「テスト用に用意したテキストが誤動作の結果、実際のアラートとして報じられてしまったもの」であると説明、混乱を引き起こしたことを謝罪している。
(勝木孝之 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
画像 Chucky / schnaars