61年間謎に包まれていた「ディアドロフ峠事件」ついに解明か?

1959年、後に「20世紀最大の謎」と呼ばれた謎多き遭難事件「ディアドロフ峠事件」が発生した。

1959年1月27日、当時のソ連領スペルドロフスク州北部のオトルテン山に向けて当時23歳のイーゴリ・ディアドロフを初めとする9人の大学生がスキーのために入山。だが、予定の日になっても彼らは下山してこなかったため、2月に入って軍と警察による大規模な捜索が行われた。

すると、半壊した彼らのテントと行方不明になった大学生のうち5人を発見。残る4人は5月の捜索で発見されたが、彼らの状況は遭難と言うには非常に不可解なものであった。テントは内側から切り裂かれ、学生らは軽装で雪中に倒れて惨殺されていた。

彼らがどうしてこのような死に方をしたのかは長らく謎となっており、遺体から放射能が検知されたり、奇妙な発光体を目撃したという証言から「核実験説」「UFO説」、また彼らが遭難した山に獣人がいるという伝説があった事から「イエティ説」まで様々な説が流れていた。

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しかし、近年になって「天候の悪化に巻き込まれ、パニックになってテントを離れた後に低体温症で亡くなった」のではないか、という仮説が最有力視されている。

そして先日、スイス連邦工科大学の科学者らが当時の気象状況等をコンピューター分析にかけたところ、彼らが「表層雪崩」に巻き込まれた可能性が高いという説を上げた。

今回の研究に携わったアレクサンダー・プズリン教授によれば、彼らが設置したテントが雪と氷の層を傷つけて表層雪崩を誘発、局所的な地形に起きる滑降風がさらに雪崩の速度を上げ、テントや被害者等を傷つけたのではないか、としている。

表層雪崩の場合、雪に埋もれず押し流される事も考えられるし、裂けたテントの布は雪の塊による可能性が高いという。また、表層雪崩の場合は痕跡がほとんど残らないため、彼らが遭難してから捜索隊が到着するまでの間に消えてしまったのではないかとみられている。

プズリン教授は「これが真実かどうかは解らないが、定量的証拠たり得るのではないか」と語っている。

(田中尚 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

画像©Tibor Janosi Mozes PIXABAY

 

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