
全体が灰色で、どことなく不気味な少年を思わせる見た目をしたこの物体。古い彫刻のように見えるかもしれないが、実はこれはシロアリの築いた蟻塚なのである。
つまり自然の造形ということで、何とも見事な出来映えと言うほかない。
この蟻塚はタイで発見されたのだが、タイ国内では出来映え以外の点でも注目を集めている。それは、この蟻塚が昨年タイで騒動を引き起こしたとある「少年の幽霊」に不思議なほど酷似しているというのだ。
伝えられるところによると、この不気味な蟻塚は今週初めにBan KhokKlangのコミュニティ近くのジャングルで発見されたという。この時、蟻塚を見た人たちから形状がまるで「アイカイ」のようだと見なされ、タイ国内で騒ぎになったのだ。
Misteri Sarang Rayap Mirip dengan Roh Anak Laki-Laki di Thailand – TomoNews
「アイカイ」は昨年タイでブームになった少年の幽霊だ。アイカイは幸運をもたらすと信じられているいたずら好きな幽霊で、ワット・チェディ寺院に像が存在している。
昨年は新型コロナウイルス感染症が猛威を奮ったこともあり、世界的に社会に対する閉塞感が増した。タイの人々も未来が明るいものになるようにとこぞってアイカイの像に祈願し、寺院に詰めかけたという。
そんなアイカイの姿が蟻塚の形で現れたため、これぞ本物の奇跡だとして蟻塚に足を運び、こちらにも祈願する人が続出しているという。
一方で、懐疑的な見方をする人々もいる。あまりに見事に少年らしい形状が出来ているだけでなく、表情すら伺える造のため、何者かが蟻塚に彫刻しただけではないかと考えられているのだ。
少年の幽霊を象った蟻塚の奇跡は、果たして真実なのだろうか?
(加藤史紀 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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