エジプト、サッカラにて長さ約4メートルの「死者の書」が発見される

画像 Saqqara / Neil and Kathy Carey

古代エジプトの王たちが眠るサッカラ遺跡にて、長さ約4メートルにも及ぶ「死者の書」が発見されたという。

第5王朝のファラオ、テティ1世の王妃の葬祭殿にて発見されたもので、死者の書の第17章の内容を書き写したものとみられており、「Pwkhaef」という所有者の名前が書かれていた。




「死者の書」は古代エジプト人が死後、魂のみの存在になった後に死後の楽園へ到着するための過程や方法を記したものである。古代エジプト人は転生を信じており、魂が不滅であれば再び生まれ変わることが出来ると考えていた。

だが、そのためには困難な旅路を超えて冥界にたどり着き、罪の重さを量る裁判を超え、冥界の主であるオシリス神と対話する必要があると考えられていたのだ。死者の書17章には、道中でかけられる質問と回答が記されているそうで、古代の人々の死生観を伺う事ができるものとなっている。

また興味深いことに、パピルスが見つかった周囲からはテティ1世の死後にもファラオを崇拝し続けていたらしい数人の遺体が発見されていたという。

従者だったのか、それとも支持者だったのかは解らないが、亡くなった後もファラオの近くにいたいと思った人たちが多く存在したのではないか、と推測されているようだ。

(加藤史紀 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

 

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