新型コロナ患者の宇宙病院が出来る!?無重力状態で癌は進行が遅れる!

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【医療崩壊を防ぐために新型コロナ患者を宇宙に隔離!?】

 去世界を震撼させている新型コロナ。第三波は各地で次々と変異していて、新型コロナワクチンに果たして効果があるかも、疑問視されている。
 
 世界中で医療崩壊の問題(日本だと感染症第二類扱いの為、新型コロナ患者を受け入れる病院が全病院の2%以下だという要因もあるが)も深刻だが、今年に入って医療崩壊を防ぐために何と「新型コロナ患者を宇宙に隔離しよう」という案が出ているのだ。

 米パデュー大学機械工学及びエネルギー工学部の博士課程に在籍中のカルティーク・ネマニ氏の提案を国際学術誌・サイエンスが1月3日記事にした。

 国際学術誌・サイエンスは、若手の科学者16人から新型コロナウイルス以降に変化する2040年の姿について公募した中での論文である。

 カルティーク・ネマニ氏の思い描く2040年未来像は、

 「新型コロナウイルス感染対応治療をする宇宙人船を作る。米政府が、大流行が勃発した地域に大型宇宙船を派遣して、感染者達を載せて地球軌道に打ち上げる。宇宙塵から来る放射線の一種であるガンマ線に適切に当たれば、ウイルスが肺組織にくっつくことを防ぐことができるので、新型コロナ患者の宇宙船に於ける隔離治療は有効である。」

というもの。




Astronauts Experience Weightlessness in the KC-135
Astronauts Experience Weightlessness in the KC-135 / NASA on The Commons

 「新型コロナより宇宙の放射線が危険なのでは?」
 「コロナ禍で大打撃を受けた米政府にそんな金がある?」
 「そもそも、宇宙に流刑なんてとんでもない人権侵害だ!」
 「長期間にわたる無重力状態で、骨や筋肉の衰え、臓器機能の低下、視力低下などが起きるのでは」

など突っ込みどころは満載だろう。

 しかし、カルティーク・ネマニ氏は現在のニューヨークで、40万人以上が感染し、3万2000人以上が死亡する大惨事を目の当たりにして、一生懸命に考えに考え抜いた若者ゆえの斬新な案なのだろう。

 批判は多いだろうが、強制隔離ではなく新型コロナ患者の中で希望者のみに試験的に実行する、という形ならば可能かもしれない。

Space X Hanger
Space X Hanger / LunchboxLarry

【無重力状態では癌の進行が遅れる】

 というのも、新型コロナではないが、「宇宙船で病気の治療」というやり方は有名企業も研究中である。

 米国の最大手宇宙企業・スペースX社は、2022年までに地球の低軌道に150トンを打ち上げる120メートルの長さの宇宙船「スターシップ」を開発している。ガンマ線を噴き出す放射線同位元素も、すでに実生活で肺癌治療に使われている。
シドニー工科大学で生物医学工学の上級講師を務めるJoshua Choi氏も「宇宙空間のような無重力状態では癌の進行を抑制できるのではないか」という研究を行っている。

 天才科学者スティーブン・ホーキング博士いわく「重力に逆らえるものは何もない」という名言から、Choi氏は「癌の進行も遅らせらるのではないか」と考えた。進行が遅れている間に治療出来る可能性があるのだ。

 Choi氏いわく「癌は本質的に細胞の病気」である。癌とは、制御不能となった癌細胞が増殖と分裂を繰り返し、体の組織に侵入したり転移したりすることで致命的な症状を引き起こす病気だ。

 複数の癌細胞が集まって固形の腫瘍を形成することで体の組織に侵入するが、これは癌細胞同士がお互いを何らかの方法で検知して集まり、腫瘍に成長する方法を持っていることを示唆している。Choi氏は、「無重力の状態では癌細胞のお互いを検知しあう機能が制御され、癌の進行を抑制するのではないか?」と考える。




 つまり、無重力状態で癌の進行が遅れている間に既存の投薬や食事療法などの治療法と組み合わせれば、地球上では治療が難しかった癌が宇宙ステーション上なは治療できるかもしれないのだ。

 Choi氏の研究チームでは、研究室内で癌細胞に対する微小重力状態の影響について実験を行っているが、卵巣・乳・鼻・肺の4種類のがん細胞の80~90%もが無力化されたそうだ。

Atlas Collection Image
Atlas Collection Image / San Diego Air & Space Museum Archives

 この研究で、地球で治療が難しい難病も宇宙ステーションの無重力状態では治療出来る可能性が示唆された。

 勿論、新型コロナと癌とは全く違う病気で致死率・重傷化率も異なるのはいうまでもない。しかし、「いったん重症化したら死亡までが早い」というのが新型コロナのもっとも恐ろしい点だ。

 カルティーク・ネマニ氏の論文内にあるガンマ線と新型コロナとの関係性に関してはエビデンス不測でなんともいえないが、無常力状態でもしウイルスが肺を侵食する速度が癌と同様遅らせられることが出来るのなら、新型コロナの宇宙ステーション上の治療も多くの選択肢の中の一つの選択肢として考えても良いかもしれない。

 新型コロナに関して宇宙で治療出来る可能性があるかはまだまだこれからの研究に期待したいが、「無重力状態」の方が治療しやすい、という病気は癌の他にもあるかもしれない。

いずれにしても、「宇宙病院」という発想には夢がある。研究が進み人類の福音となることを願いたい。

参考記事
Cancer Seems to Have Trouble Spreading in Microgravity – Universe Today
New cancer hope defies gravity | University of Technology Sydney

深月ユリア
ポーランドの魔女とアイヌのシャーマンの血を受け継ぐ魔女占い師。ジャーナリスト、女優、ベリーダンサー、映画・イベントプロデューサーとしても活動

著書
あなたも霊視ができる本 」文芸社
世界の予言2.0 陰謀論を超えていけ キリストの再臨は人工知能とともに」明窓出版
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