
森の中を真っ白い体の大きな生物が歩いている。毛むくじゃらでずんぐりむっくりした体はまるで熊のようだ。
しかしシロクマことホッキョクグマは極地に生息しているので、緑のある山の中にはいないはずである。
実はこの生物は、ジャイアントパンダなのだ。
パンダといえば、白黒2色に分かれた毛皮が特徴だが、このパンダは黒い部分の色が非常に淡いものになっている。なお、専門家によれば、遺伝子が突然変異した色素異常個体の可能性があるという。
このパンダは2019年5月に中国四川省の山の中で初めて発見された。パンダの白化個体は世界初であったため、30人以上の研究者チームが生息していると思われる地域に複数台赤外線カメラを設置し、今年に入ってようやく動画の撮影に成功したという。
このパンダは3歳ぐらいの個体とみられているが、白化個体は自然界では非常に目立つことから、あまり長生きが出来ないともいわれている。専門家らは今回得た情報を分析し、今後も観察を続けていく予定だという。
Rare All-white Panda Spotted in Southwest China Again
(加藤史紀 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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