新型コロナウイルスを40年前に予言?!再注目されるSF小説「闇の目」

新型コロナウイルス感染症に振り回された2020年。2021年になっても日本では感染者数最多が毎日報道されている。また先週末の8日、1都3県に2度目の緊急事態宣言が発出されたのにもかかわらず、人の行き来はあまり変化がないようで、このままであれば状況はさらに悪化するのではないかといわれている。

さて、新型コロナウイルス感染症は、中国の武漢市にて発生したことがきっかけで猛威を振るうようになったのではないか、とみられている。その後、欧州やアフリカで更に感染力を増した変異種が確認され、感染者の増大に繋がったと考えられている。

そんな新型コロナウイルス感染症の流行を40年前に予言していた!?として今注目を集めている作品がある。




アメリカの有名な小説家ディーン・R・クーンツ氏による著作『闇の目』(The Eyes of Darkness、1981年)である。

この小説は、息子を事故で亡くした母親が息子の生きている手がかりを探し出すというもので、その中に「中国の武漢市で生物兵器が開発されており、一人の中国人科学者がそこで作られた生物兵器の情報を保存しているディスクを持ち出した」という内容が書かれている。

その生物兵器は『武漢-400』(Wuhan-400)と呼ばれる「RDNA実験室で開発された完璧な人工ウイルス」である。正しく今の新型コロナウイルス感染症を彷彿とさせるウイルスの描写である。

なお、この小説90年に邦訳され、光文社から刊行されていた。当初はウイルスはソ連からアメリカに持ち出された、という描写になっていたが、96年に著者自身が「中国・武漢から持ち出されたウイルス」と設定を変更して改稿したのである。

40年経って、小説の描写と変わらない事態が現実に発生したということで、この小説はにわかに注目を集めることとなった。

日本では長らく絶版状態だったが、版元の光文社が96年の改稿を元に翻訳を全面修正、昨年5月に緊急復刊している。興味のある人は手に取ってみてはいかがだろうか。

(田中尚 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

画像©MichaelGaida PIXABAY

 

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