
ある集落には子供たちが絶対に近づかないエリアがあった。そのエリアでは人がいなくなると言うことが度々発生していた。
この場所には「カキタさま」と言う存在がいるのだと言う。
大人たちに叱られていたので、子供たちは恐れて近寄らなかった。そのエリアとは鳥居のあるエリアであった。
ある時小学生のグループがそこで「だるまさんが転んだ」で遊んでいた。夕方が過ぎ、子供が家に帰る時間を知らせる村内放送の『7つの子』が流れた後も遊んでいた。
そのうち、最も後ろ側に立っていた子供が消えてしまった。村中が大騒ぎになった。結果的に、数日後消失した子供は、隣県の峠で発見された。峠近くを走っていたドライバーが道路の真ん中で泣いている子供を発見したのだと言う。
神社の鳥居はまだあるが、行方不明になる子供が現在でもいるのかどうかはわからないと言う。
【怪談朗読】長編3話まとめ その1【作業用・睡眠用】
(ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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