
ある集落に伝わる妖怪のような存在。
「いぶし」というのは、他の地方の幽霊のような意味らしい。なお、「いぶしよけ」という魔除の方法がある。
これは毎夜訪ねてくる「いぶし」の難を除けるため、軒下に果物など食物をぶら下げる事だという。これにより毎晩訪ねてくる「いぶし」はおとなしく帰ったらしい。朝には食い荒らした食べ物のカスが残っている。
「いぶし」は死んでから49日間出没するらしく、49日が経過すると出なくなるという。
投稿者の祖父の村で伝わる話である。人の肉を食らう梅という老婆がおり、最後はむらはずれの小屋に監禁された。最後、垂れ死んだ梅は小屋ごと焼かれた。
その後、死んだ梅は「いぶし」になった。
(ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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