
画像 Woolly Rhinoceros Hunt – Horniman Museum, London. / Jim Linwood
昨年末、氷河期のケブカサイの非常に保存状態の良い死骸がシベリアの永久凍土より地元の人々によって発掘されたという報告があった。
こちらはロシア北東部ヤクーツク地方アビスキー地域にて、永久凍土の溶けた箇所から一部が露出していたのを地元の人が発見、発掘して専門家に連絡したものとされている。
専門家によれば、このサイは更新世後期、2万年から5万年前に生息していたもので、3~4歳の個体で溺死したものとみられている。内臓のほとんどが無傷であり、腸や生殖器の一部を含め、サイの軟組織の多くが残されていたためこれまでこの地域で見つかった中で最も保存状態の良いものとのことである。
Extinct woolly rhino found in excellent condition after being frozen in Far Eastern Russian permafrost for at least 20,000 years
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— RT (@RT_com) December 30, 2020
ロシア科学アカデミーの古生物学者であるヴァレリー・プロトニコフ女史は「小さな鼻の角も保存されている。この部分は分解が早いため、非常に珍しいことです。角には摩耗の痕跡があり、このサイが角を積極的に使用して食物を摂っていた様子が伺えます」と現地の報道でコメントしている。
現在、採取されたサンプルで分析を行っているそうで、現地へ行くための交通状況の改善を待って死骸をヤクーツク市に運び、更なる分析を行えればとのことだ。
(加藤史紀 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)