牛が寺の完成を願った寺 親鸞聖人が関東で最初に開いた願牛寺

画像 ウィキペディアより引用

2021年の今年は丑年。一年の願掛けや厄避けには、やはり干支の「牛」にちなんだ場所を選びたい所である。

茨城県常総市蔵持にある浄土真宗本願寺派の寺、願牛寺は牛が寺を建てる際に自ら手伝ったため、この名前がついたという。

寺伝によれば、願牛寺は建暦年間(1212年頃)に、越後から関東においでになられた親鸞聖人が関東下総で最初に建てられた寺だとされている。ところが大高山の地は低い丘とはいえ斜面が急だったため、造営のための材木を運ぶのに人々はかなり苦労していたという。




するとどこからともなく一頭の牛があらわれ、自ら背に材木を載せて山の上に運び始めた。ついには全ての材木を残らず運び上げ、寺は無事に建立となったという。

このときの牛の様子がまるで寺が出来る事を願って手伝っているように見えたことから、親鸞聖人は「牛の願いによって成就した寺」という意味を込めて「願牛寺(がんぎゅうじ)」と寺号を名づけたそうだ。

その後、願牛寺は廃れたり再興したりを繰り返し、江戸時代には広く崇敬を集めていたが明治二十四年(1891年)六月二十四日の落雷によって本堂等の建物が全焼しただけでなく、法物も多数焼失。更には住職の早世や戦争による寺の基盤崩壊により、戦後は梵鐘のなくなった鐘楼と石碑を残すまでになった。

しかし平成になって少しずつ寺の復興が始まり、平成23年にはかつて隆盛だったころの姿を取り戻すに至った。

苦難を乗り越え800年人々と共に歩んできた願牛寺、丑年にちなんで参拝してみてはいかがだろうか。

願牛寺
〒300-2722 茨城県常総市蔵持620-1
TEL/FAX : 0297-42-3638
https://www.gwangyuji.jp/

(田中尚 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

 

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