
氷河期に生息していて、今は絶滅してしまったとされているマンモス。しかしマンモスは今でもシベリアに生息している、という噂がある。
その根拠のひとつに、実際にその姿を捉えたという動画が存在しているということを先日、アトラスで紹介させて頂いた。問題の動画は1943年にシベリアで撮影されたマンモス、という触れ込みのものだったが、実際には現在の再現画像に手を加えて古く見せかけただけのものにすぎなかった。
確かに最近は編集技術も向上しているので、古い映像にみせかけることも可能だろう。だが、中には比較的最近撮影されたものも存在している。
下の動画は、2012年2月初旬にネット上に登場した「川を渡るマンモス」の動画である。
2011年の夏にシベリアのチュクチ自治管区で政府職員が撮影に成功したものとされており、川の流れをものともせず渡っていくマンモスの姿が捉えられている。
Woolly Mammoth Youtube Video
当時、この動画はかなりの注目を集め、「本当にマンモスは生きていたんだ」という人たちと、「大きな魚をくわえたクマかもしれない(魚の体がマンモスの鼻に見えている)」という懐疑的な人たちが存在していた。だが、この動画も検証によってある真実が明らかになる。
映画製作を行うルドビッチ・ペト氏が「この動画は自分の撮影した動画にマンモスを追加した物である」と断言したのだ。彼は2011年の夏にシベリアのサヤン山脈にてキトイ川周辺の様子を動画におさめ、ネットに上げた。
Mammoth Video Hoax Exposed
どうやら何者かが彼の撮影した動画を利用し、遠方で動くマンモスを合成して動画を作り上げたらしい。ペト氏は本職であるため、マンモスがどのように合成されたかも見抜いてしまったようだ。なお、「マンモス動画」を検証した動画もYouTubeに上がっている。興味のある人は見てみてはいかがだろうか。
(加藤史紀 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
画像©News 5 Cleveland YouTube