1943年、シベリアで本物のマンモスが撮影されていた!?

氷河期に生息していて、今は絶滅してしまったとされているマンモス。

しかしマンモスは今でもシベリアに生息している、という噂がある。中には実際にその姿を捉えたという動画すら存在しているのだ。

有名なものが1943年にシベリアのサハ共和国ヤクーツク市で撮影されたという映像である。かなり古いものらしく、白黒で粗い画像ではあるが、そこには雪原を行くマンモスらしき牙の長いゾウの姿が捉えられている。

こちらの動画はナチ残党のメンバーであり、NSDAPの公式写真家であるホルガー・ヒルデブランド氏が撮影したと言われているものだ。

REAL Woolly MAMMOTH sighting footage caught on tape! (Yakutsk city, Sakha Republic, Siberia 1943)
https://www.youtube.com/watch?v=F1ljMluNfCE

彼はスターリングラードの攻防戦で赤軍に捕らえられ、シベリアの強制労働所へ送られた。この動画はシベリアへの移送中に撮影されたものだという。なお、ヒルデブランドは1945年後半に死亡。死後数十年経って彼の孫娘の元にロシアから返却された遺品の中に、この動画のフィルムが入っていたらしいのだ。

果たして、この映像は本物なのだろうか。




動画のマンモスはケナガマンモスとみられているが、今から約9650年前にシベリアのキティク半島に生息していた群れを最後に絶滅している。したがって、1943年に目撃されていたというのはあり得ない。

実はこの動画は、2013年7月に教育チャンネルであるIncredible World(WeirdWildSpooky)によってYouTubeで最初に共有されたが、動画の最後で映像が実際に撮影されたものではないことを明確に示唆する内容となっている。

そう、実はこの動画は2001年のBBCドキュメンタリー「Walkingwith Beasts –MammothJourney」から切り取られたものに過ぎなかったのである。

検証した人によれば、番組の中で19:06頃にケナガマンモスが一頭歩いていく短いシーンが存在する。この箇所が切り取られ、白黒変換などの古く見えるような編集がなされた結果、「第二次世界大戦中に目撃されたマンモス」という動画が作成されたのである。

未だにこの動画はネット上で「本物」として紹介されることが多いが、その背景としてさっきまで生きていたようなマンモスのミイラが発見されることと、「どこかにまだ生きているのかもしれない」と期待する人々の感情があるのではないだろうか。

それらが融合した結果、この動画の信憑性を高めているのかもしれない。

(加藤史紀 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

 

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