もう一人のサンタ!?

画像©LordFerguson , Granada, España

今年2020年は世界中がコロナ禍に煩わされ、とうとう治まらないままアドベントに入ってしまった。それでもクリスマスはコロナ関係なく、毎年当たり前にやって来る!

元々は太陽の再生を喜ぶ冬至の祭りとキリストの生誕も合わせて祝う日となり、今や世界的な大イベントとなった。

子供達がサンタクロースからプレゼントを貰える楽しい日だと思っているのは、何歳くらいまでであろうか?

サンタがプレゼントを持って現れるという言い伝えは、聖ニコラウスがモデルになっていることで有名である。

キリスト教司教である彼は強い信仰と慈愛の力により、数々の奇跡を起こし多くの人々を救ったと語り継がれている。

関連記事
【本当は怖い!?】守護聖人サンタクロースに纏わるバックストーリー




実際にサイキック能力を持っていたのかは謎であるが、聖地エルサレムに向かう海路で暴風を鎮め水死した水夫を生き返らせた逸話も残っている。海運国であるオランダでも守護聖人として崇められている。

オランダの子供達は聖ニコラウスの命日の前日である12月5日に、シンタクラースからプレゼントが貰えることを毎年楽しみに待っている。

赤い帽子に赤いマントを羽織り白いひげを生やす老人の姿をした、正にサンタの原型である。17世紀にオランダがマンハッタン島を植民地化していた影響で、サンタクロースとして欧米に定着した。

サンタが煙突から入って来て靴下にプレゼントを入れてくれる話は、聖ニコラウスが窓(あるいは煙突)から貧しい家に金貨を投げ暖炉に干された靴下に入ったことが元になっている。

シンタクラースが乗っている白馬が食べる人参や藁(水や角砂糖を一緒に置く場合も)を、子供達が靴に入れて暖炉(あるいはヒーター)の近くに置いておけば6日の朝にはプレゼントに替わっている。

シンタクラースがスペインから蒸気船に乗って来るのは、オランダがスペイン領にされていた史実の名残である。その反動によりオランダは、カトリック派からプロテスタント派についたためであった。

良い子にしていた子供にはプレゼントを与えるが、悪い子はスペインに連れ去られてしまうと言われている。

サンタの使いはトナカイだが、シンタクラースの使いは白馬だけではない。なんとズワルトピートという悪魔達を手下にしているのだ!

プレゼントを配る手伝いだけではなく、悪い子達には棒や煙突ブラシで叩いてお仕置きする。まるでディズニー・ヴィランズのような、悪役人気ぶりを誇る。


画像©zoetnet




彼らの顔は煙突の煤で黒くなったという設定であるが、かつてからイベリア半島にまで定住していたムーア人(北西アフリカのイスラム教徒)がモデルになったとも言われている。

このことがオランダで人種差別として問題になり、Google広告に載せることが禁止されYouTubeにアップロードすれば広告収入を得られなくなるよう規制されることとなった。

子供達が大好きな伝統行事の裏側にはロマンチックな逸話だけではなく、国際間の歴史や宗教・人種問題など大人の事情という闇が隠されていたのである。

歴史や文化を守っていくことも大事であるが、そこから目を逸らしていた部分まで明るく照らしていくことも必要であろう。

(ふりーらいたー古都奈)

参考サイト
Arto Explore オランダにあるもう一つのクリスマス!シンタクラースについて
オランダのシンタクラース
YAHOO!JAPANニュース Google オランダ”黒い顔のズワルトピート”広告禁止・YouTube収入も無し:人種的偏見を懸念

 

関連記事

最近の投稿

ページ上部へ戻る