
電波望遠鏡が捉えた宇宙の写真に、まるで心霊写真のような奇妙な影が写り込んでいた・・・そんな物体が捉えられ、天文学者らから注目を集めている。
問題の画像はオーストラリア連邦科学産業研究機構(CSIRO)のASKAP望遠鏡によって捉えられたものである。
銀河や多くの星々が輝く宇宙空間を捉えた画像の中心に、青くぼんやりと光る謎の雲のような物体が写っている。他の星とは違い、発光しているようにも見えないし、向こうに星が透けているのも見て取れる。
The ghostly ORC1 (blue/green fuzz), on a backdrop of the galaxies at optical wavelengths. There’s an orange galaxy at the centre of the ORC, but we don’t know whether it’s part of the ORC, or just a chance coincidence. https://t.co/EypCPK3tCd
— Neal Rudin (@ZagoZana) December 3, 2020
これは2019年に天文学者のアンナ・カピンスカ氏が電波天文データを確認している時に発見されたもので、後にASKAP望遠鏡を利用して宇宙の電波源を調査するEMUプロジェクトで再び存在が確認され、「Odd Radio Circles(奇妙な電波サークル)」と名付けられた。
その形状や写り方から、当初はソフトウェアや表示の際に生じたノイズやエラーではないかとも考えられた。しかし、他の電波望遠鏡でも「実際に存在する物体である」ことが判明した。
この物体は地球から数光年先から数百万光年先に存在しているが、正体は不明。高速電波バーストのような「存在する可能性はあるが、まだ観測されてないもの」と関係している可能性が高いと見られているそうだ。この物体が何なのか、正体が明らかになる日はくるのだろうか。
宇宙にはこのような、正体不明のものが色々出てくるのかもしれない。
(飯山俊樹 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
画像©freakwave PIXABAY