
アメリカ・イリノイ州南部の森で、驚くべき姿の鹿が撮影された。
ごく一般的にアメリカの森林地帯に生息する尾白鹿なのだが、背中に非常に大きな傷がある。一部の肉がごっそりとはがれ落ちて背骨が露出しており、歩くと肩甲骨が動いている様子が確認できてしまうのだ。体組織が完全に外部にさらされているように見える有様で、この重傷状態で生き続けているのはもちろん、森の中を歩き回れているというのはもはや奇跡と言うほかない。
こちらの動画は今年の10月18日にトレイルカメラ(野外に仕掛けて動物の動きを見るためのカメラ)に記録されたもので、10月24日にYouTubeにアップロードされて以来621,000回以上再生されている。
Zombie whitetail buck in Southern Illinois with massive wound
けがの状況と脅威の生命力を目にした視聴者からは「まるでゾンビ」という声も上がっている。
サバイバルウェブサイトMeatEaterによると、この映像は地元のハンターであるクリス・エヴァンス氏のカメラに捉えられていたもので、その後撮影地の地主に連絡を取り、重傷を負った鹿について何か知らないか確認したとのこと。また、動画では元気そうに見えても重傷に代わりはないため、冬になり厳しい季節になると長くは生きられないことは間違いないとされている。
しかし、この鹿はどうしてここまでの重傷を負ってしまったのだろうか。体組織が壊死する病気や感染症、車両や農機具に巻き込まれたのではないかと考えられているが、今のところ正確な原因は解っていないそうだ。
(勝木孝之 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)