
太陽系第9惑星というと、かつて惑星の一つに数えられていた冥王星を思い出す人もいるかもしれない。
だが、研究の結果天王星と土星の間に別の惑星がかつて存在したことを示唆する証拠が発見されたと科学者らは述べている。
太陽系の新たな惑星の探索は主に太陽系の外側の範囲に焦点を当てて行われているが、一部の研究者は太陽系の軌道内のどこかに惑星があった可能性があると述べている。
可能性が高いのは天王星と土星の間で、おそらく数十億年前に太陽系の外に追い出されたとみられている。
この説の検証のため、研究チームは過去に太陽系内の惑星の軌道を再現、時間の経過とともにどのように進化したか何千ものシミュレーションを作成した。
カーネギー科学研究所の研究主執筆者マット・クレメント氏は次のように語る。
「私たちは今、私たちの天の川銀河だけで何千もの惑星系があることを知っています。しかし、私たち自身の太陽系における惑星の配置は非常に珍しいものであることが判明しました。私たちはCGモデルを使用してリバースエンジニアリングを行い、その形成過程の再現を試みました」
これらの研究の結果、天王星と海王星の位置がカイパーベルトによって変更されたことも明らかになったという我々の太陽系は、私たちが想像するよりずっと複雑な歴史を辿っているのかもしれない。
(飯山俊樹 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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