
以前、アトラスではメキシコの教会にて「キリスト像が瞬きする様子が撮影された」件について報告した。
2016年6月、メキシコはコアウイラ・デ・サラゴサのサルティヨ教会にて礼拝中の信者が磔刑のキリスト像にカメラを向けたところ、なんと普段は目を伏せているはずのキリスト像が目を見開き、カメラの方を見返してきたのだ。奇跡か、それとも何らかの前兆かと話題になり、メキシコのみならず海外のメディアでも注目を集め、司祭や超常現象の捜査官を困惑させる結果となった。
【動画必見】キリストの像が瞬きした!?メキシコの奇跡を撮った!
この映像はメキシコの教会内の人物のモバイルカメラによって撮影されたのは間違いないと考えられている。
初出は2016年8月3日に公開されたスペインのYouTubeチャンネル「AdimensionalParanormal」の投稿で、「聖なるキリストが目を開ける(ビデオパラノーマル)」という意味のタイトルがつけられていた。
ただし、このYouTubeチャンネルは「幽霊、UFO、ミステリー関係のビデオ(翻訳済み)」を「エンターテインメント」カテゴリで多く独自制作・配信しているチャンネルであり、ビデオの冒頭ではスペイン語で各動画に関する注意も述べているという。
それを念頭において、改めて「キリストが瞬きした」動画を注意深く観察していくと、本当に偶然に礼拝者が撮影したものか疑問符が浮かぶという。
動画はかなり画質が粗いにも関わらず、最初からカメラが目を閉じているキリストの像の顔を捉えている。そして、瞬きする瞬間をよく見ると、目の周囲が奇妙にぼやけていることが解る。つまり、このキリストの動画は編集によって作られたものである可能性が高いのだ。
なお、メキシコのサルティヨ教区の当局は、瞬きしたイエス像の映像について「そのような事実はない」と却下し、動画を見ることさえ拒否したそうだ。
人は奇跡を求めようとするがあまり、粗雑なトリック動画でも信じようとしてしまうのかもしれない。
Santo Cristo abre los Ojos (Video Paranormal)
(加藤史紀 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
画像&動画©Adimensional Paranormal YouTube