最古のピラミッドの主、ジェセル王の石棺は構造的欠陥だった!?

エジプトといえばファラオの墳墓であるピラミッドを連想する人も多いだろう。

エジプトで初めてピラミッドを築いたのは第3王朝のジェセル王とされている。彼の階段ピラミッドは紀元前2600年に建てられたもので、現在も残っている最古のピラミッドとされる。

しかし、ピラミッドが現存しているにも関わらずジェセル王の石棺とミイラはピラミッド内部に存在しておらず、現在も所在は不明とされている。ジェセル王のミイラについては多くの推論がなされているが、先日新たな説が出てきた。

その説によると、ジェセル王の石棺は安置されたすぐ後に埋葬室から救出されなければならない状況に陥ったのではないか、というのだ。これまでジェセル王の石棺は、盗掘者によって破壊または盗まれたとするのが考古学的な定説であった。

しかし、このたび構造エンジニアでありエジプト学者であるピーター・ジェイムズ氏が提唱した仮説によれば、階段ピラミッドにあったある構造のせいで石棺とミイラはピラミッドから移されることになったのではないか、という。




「ジェセル王はこれまで一般的だった長方形のマスタバ墓を重ねる画期的な方法で階段ピラミッドを建造し、現在のピラミッドの原型を作りました。問題は、埋葬室を支える建材としてヤシの木を使用したことでした。建築で使用された木材は一度曲がると回復する方法はありません。ジェセル王の埋葬室は完成して非常に早い段階で崩壊したと確信しています」と彼は語る。

彼のチームは、地震で一部が崩壊したピラミッドを修復し、安全に観光が再開できるようにする支持構造の作成に取り組んている。彼らはウォーターウォールと呼ばれる製品で損傷を修復し、エアバッグを使用して損傷した領域に荷重を分散させて固定。古代エジプト人のピラミッドを構築するための最善の方法について実地で学びながら、工事を行っているという。

「これらの構造上の問題を特定したので、古代エジプト人もジェセル王の遺体を動かした可能性があります。ジェセル王だけでなく、初めてピラミッドを築いた建築家であるイムホテプの遺体も見つけられればと思います」

(加藤史紀 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

画像©National Galleries of Scotland Commons

 

関連記事

最近の投稿

ページ上部へ戻る