グーグル・アースで再発見されたサウジアラビアの地上絵

地上絵というと、先日も新たな図像が発見されたペルーのナスカの地上絵が有名だが、実は世界各地に存在している。ナスカの地上絵のように大規模で、描かれた理由が解らないものも少なくない。

今回紹介するのは中東・サウジアラビアの砂漠地帯に存在する地上絵だ。ナスカの地上絵は地面を掘って浅い溝を刻んだものだが、こちらの地上絵は大きな石などを並べて低い壁を組み上げて構成されるもののようだ。

問題の地上絵はサウジアラビアのヘハズに存在する火山地帯、シャラットカイバルに存在する。ナスカの地上絵のように動物などの絵が描かれている訳ではなく、丸や台形、直線で構成された記号的なものとなっている。




1920年代、第一次世界大戦のパイロットがサウジ北部の砂漠の上を飛んでいるときに、多角形や漏斗型、三角形に似た構造物を見たと報告したのが最初の発見になるが、その後は長らく忘れ去られていた。地上絵に再び日の目が当たったのは2000年代に入ってからである。Google Earthなどの衛星画像にて、砂漠に奇妙な図形が描かれている事が「再発見」され、調査が行われる事となったのだ。

この地に存在する地上絵は「凧」と呼ばれる矢印形のものや、長方形の「門」と呼ばれるものなどが一所に複数まとまった形で構成されている。時代は新石器時代、紀元前5~7世紀に遡るものもあり、平地や斜面など場所によって形状は異なるという。

初期の遊牧民らが何らかの目的をもって作ったものとみられているが、何の目的で描かれたのかは解っていない。低い壁状の構造物であるため、牧畜のために築かれたという説や動物を追い込む罠、墓地という説などもある。政情不安定な地域に近いため、なかなか現地での調査・研究が難しい状態にあるようだが、研究チームは今後も調査を続けていければと語っている。

(加藤史紀 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

画像©WikiImages PIXABAY

 

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